西日本私的遠征②──遅きこと、はまかぜの如し

2022年12月27日夜。いま、私は長年の念願だった特急列車に乗車し、一路山陰を目指しています。八川です。

 

前回までのあらすじ。京阪大津線で"好き"を叶えた八川は、次なる"好き"を求めて大阪駅へ。通勤客の帰宅時間帯真っ只中、喧騒をかき分け入線してきたのはたった3両の気動車特急「はまかぜ」です。

 

特急「はまかぜ」は大阪~鳥取駅間をJR神戸線播但線山陰本線経由で結ぶ特急列車で、1日あたり3往復が運転されていますが全区間を走破するのは1往復のみで、もう2往復は鳥取まで向かわずにそれぞれ香住・浜坂止まりとして運転されています。

冬季運転の「かにカニはまかぜ」も浜坂発着となっており、今回乗車する18時04分発の5号のみが鳥取までを1本で結んでいます。浜坂から鳥取の間を通過運転するのはこの1往復のみです。

 

なぜ鳥取までの列車が1往復しか運転されていないかというと、より早い智頭急行経由の特急「スーパーはくと」が2時間おきに出ており、大阪・鳥取間の輸送では出る幕がないためです。そのため「はまかぜ」は播但線山陰本線の主要駅を結ぶ役割を担っていますが、大阪から一大観光地である城崎温泉までは福知山線経由の「こうのとり」を利用する客が大半であるため、非常に珍しい「短距離輸送に特化した特急」として陰陽を駆け巡っているのです。

 

姫路まではJR神戸線の主要駅に停車し、ここまでは通勤特急としての役目を果たしながら徐々に客を降ろしていきます。播但線に入り方向転換し山陰を目指しますが、播但線内の駅にもしっかりと停車します。

 

ここで今回使ったきっぷをご紹介。本日は特急に乗車するということもあり、18きっぷではなく通常のきっぷを発券。瀬田と石山では途中下車という扱いで大津線を回っておりました。特急券は浜坂~鳥取駅間のみB特急料金が適用されないため、全体でA特急料金の2,950円に繫忙期で200円が加算され3,150円。なお大阪~浜坂駅間を含むJR西日本のB特急料金は2023年4月1日にA特急料金に統一されるため、乗ってみたい特急がある方早めの行動が吉です。

 

浜坂を過ぎ、いよいよ鳥取へ。ここからは1日1往復しか特急列車がやってこない区間です。俄然「とうとう来たぞ……」という高揚感が支配します。この車両にはすでに私ともう1人*1しか乗っていませんが。

 

列車は鳥取までに6駅を経由しますが、途中岩美駅のみ停車します。むろん、1日に1往復しか特急の来ない駅ということになります。この駅は、岩美駅から4キロの地点にある「岩井温泉」誘致派のため海沿いに敷設する予定だった経路を変更し、当初の計画で通るはずだった浦富村と揉めに揉めたという歴史を持ち、最終的に駅名を桂園時代真っただ中であった当時の桂太郎内閣総理大臣が決めたという逸話を持ちます。

 

果たして1日1往復の特急列車を利用している人はいるのか。乗降を確かめるべくドアから顔を出しましたが、当然ながらゼロ。それもそのはず、すでに時刻は22時15分。もし仮に6時16分に発車する大阪行のはまかぜに乗車している人がいたとしても、帰りは普通列車を利用することでしょう。一応大きい駅ではあるのですが、この時間に停車させる意味がない気もします。

なお、岩美駅の1つ手前である東浜駅よりようやく鳥取県に突入。そして鳥取市はもうすぐそこです。

 

というわけで、大阪駅から4時間27分の長旅を終え、22時31分に列車は終点の鳥取駅に到着。夢だった、深夜のはまかぜによる鳥取入りが叶えられて満足です。

なお、はまかぜは2023年3月のダイヤ改正により午前の1号が鳥取行となり、この5号は豊岡止まりとなるため、このような形式で鳥取に入ることができるのはあと2ヶ月弱しかありません。ご興味ありましたらお早めに!

忙しなかったため大阪駅では撮れなかったLED行先表示を撮影。光が反射せず焦点も合っている写真はあるのですが、「はまかぜ」の部分が「特急はまかぜ」の文字を永遠に流し続ける形式の表示であるため、大雑把な見栄えではこの写真を選ばざるを得ませんでした。

 

さて、鳥取駅の列車はこの特急をもってすべて終了したかというとそういうわけではなく、まだ山陰本線の下り倉吉行最終列車が1本残っています。本日は鳥取で宿泊せず、この列車に乗ってもうちょっとだけ旅を続けます。ほんのちょっとですがね。

 

力強い音を出しながら発車を待つキハ47が出迎えてくれましたが、なんと4両編成。翌日の送り込みを兼ねているのでしょうが、さすがに輸送力過剰です。

なお、この列車は4番のりばへ22時44分に到着する智頭急行経由の特急「スーパーはくと」の到着を待ち、接続を取ってから発車します。この列車は京都を19時35分、大阪を20時06分に出ており、大阪と鳥取2時間38分で結んでいます。つまり、はまかぜは2時間遅く大阪を出た特急にほぼ追いつかれるというとんでもない遠回りをしているのです。常識的な価値観をお持ちの皆さんはぜひスーパーはくとを利用して鳥取に向かいましょう。早く安く着きます。

 

列車はスーパーはくとからの駆け込み客を乗せ出発。4キロかけ湖山駅に到着し、その後もかっ飛ばすかと思いきや1キロちょっとで鳥取大学駅に。湖山よりもさらに鳥取大学に近い駅として1995年に開業した比較的新しい駅です。ご賢察の通り、本日は鳥取大学に進学した同期の家で宿泊させていただきます*2今のところ宿泊費は0円です。

 

おはようございます。時刻は7時、普段は時計がもう1周てっぺんを回るくらいまで寝ているという家主を戸締まりのため叩き起こして出発。12月28日(水)、まず最初に乗る列車は倉吉発鳥取行です。2番列車ですが、昨日乗った謎の4両編成でした。

 

湖山駅で列車交換を行い、鳥取駅に到着するころにはすっかり空も明るくなりました。到着した2番のりばから3・4番のりばに移動すると、ちょうど浜坂発鳥取行の下り列車が入線する時刻でした。

 

次に乗車するのはこちら、4番のりばの因美線普通智頭行です。因美線と聞くと「中国地方遠征」を思い出す冗談だけ本当ですガチ勢の方がいらっしゃるかもしれませんが、皆無だと思われるので補足しますと、因美線智頭駅を境に「鳥取から大阪を結ぶ特急街道のひとつ」と「その結果見捨てられたキハ120単行区間」に分かれています。3月は後者の限界区間を訪問し(というよりさせていただき)、次は特急の通り道のほう*3も行くぞ!と情熱に燃えていたわけです。駅舎の撮影は日が暮れてしまうと元も子もないため、朝早い出発が肝心というわけですね。

 

列車は津ノ井・東郡家の両駅を経由し郡家(こおげ)駅に到着。駅舎は2015年に「ぷらっとぴあ」なる観光案内所などを併設したものに生まれ変わっており、郷愁はあまりありません。「八頭町へおいでやず」ってのはどこの方言なんですかね。

 

待合所には年季の入った番線標が現役で設置されていました。「ばりの②」という表記がたまらなく良いですね。どちらにも列車が停車中ですが、この情報だけでは方面も分からないのが玉に瑕ながらも愛らしいです。

 

ちなみに、右手にある2番のりばの列車が先ほどまで乗車していた因美線下りです。駅舎を撮影している時点でただのきっぷであれば下車した扱いであることは明白なので、再びこの列車に乗車するのは不自然です。では、これからどうするのかというと。

 

次回 思い出の中に冬桜

 

次の"好き"は若桜鉄道へ。

 

余談。鳥取県内の駅を発着する特急券・航空券の写真を貼付することで鳥取県に関する商品が抽選で当たる「とっとり鉄道・航空キャンペーン」に軽い気持ちで応募したところ当選してしまい、選択したスイーツセットが先日届きました。鳥取県の土産商品として知名度のあるものが多数入っており、ドケチ根性が渦巻いたため換算したところおよそ5,000円分相当のお菓子が詰め込まれていました。損得勘定を抜きにしても本当に嬉しいです!また近いうちに鳥取を訪問したいですね。

*1:少なくとも姫路の時点で乗っていた。

*2:鳥大に進むと聞いた瞬間「あ、はまかぜ乗って泊めてもらお」って思いました。

*3:要するに通過される沿線のほとんどは大して栄えていない。

西日本私的遠征①──夢ならたくさん見た

あけましておめでとうございます。1月22日ではありますが、更新を怠けていたためこれが2023年初めての記事です。本年もブログ「冗談だけ本当です」をよろしくお願いいたします。

 

しかし、今回題材にしますのは2022年12月26日。場所は熱海駅、ただいまより自分の「好き」をかなえるための旅行・西日本私的遠征を始めます。タイトルは以前「ハッピーエンドとそれから」で先に出したのですが、読者の方から「公的な遠征があるんですか?」と突っ込まれてしまいました。そういう意味の私的ではなく、本当に自分の「好き」だけを巡る旅、という意味を含んで名付けております。

 

というわけで、まずは西日本に向かうため18きっぷ東海道本線を下ります。JR東海区間、まず最初に乗車するのは熱海発沼津行です。途中停車駅は函南・三島のみと短い距離を走る列車ですが、午前に1本だけ特急型車両である373系がこの運用に入るようです。究極の間合い運用ですね。

 

沼津まで車内放送を収録し、三島始発の島田行に乗り換えます。階段を使ったうえで10分弱待たされたので、三島で乗り換えるのがおすすめです。

 

富士駅付近では、北側の車窓に富士山を見ることができます。冬の澄んだ空気によって、青空との対比もくっきり。ちょっとだけ雲隠れしてしまっていますが、富士山にかかればそれも芸術の一種であるように感じますね。

 

興津駅で下車。このまま島田まで行っても、ここ興津始発の浜松行に乗り換えることになるため、確実に座るべく乗り捨てます。この区間で尺を取ってもあまり意味がないのでさくさく行きます。

 

島田より先、浜松より手前の掛川で下車。上記と同じ理由で、浜松でも結局は掛川始発の豊橋行を捕まえることになるため、こちらで乗り換えます。車両は静岡地区のロングシートではなく、名古屋地区の転換クロスシートを備える313系でした。

 

先ほどから静岡・浜松で下車せず変な駅ばかりで乗り換えていますが、これは日中の静岡地区の列車がこのような様式で運転されているためです。

沼津を過ぎると静岡圏を中心とした地域で本数が増え、その周辺である富士~興津駅島田~掛川駅は本数が少なくなります。今回は浜松よりも西に向かっていますから、その区間を抜けるためには2回以上の乗り換えが必要になるというわけです*1。今までは朝や夜に通る機会が多く、熱海から浜松あたりまで1本で行けることがほとんどだったので、備忘録として記しておきます。日中に行くとこの区間をすんなり抜けることはできません。

 

豊橋駅に到着。ここからは完全な名古屋地区に入り、快速列車が大垣まで15分に1本走る18きっぱー歓喜区間です。なのですが、今回は前々からやってみたかった普通列車による乗り通しを実行してみようと思います。

 

列車は1駅目の西小坂井でさっそく後続に抜かれるため6分停車します。この快速大垣行が岐阜に到着するのは16時48分ですが、この普通列車が着くのは果たしていつになるのでしょうか……?

 

9駅先の岡崎駅では新快速の大垣行に抜かれます。普通列車はこの駅から本数が倍増し優等種別と同数が確保されますが、つまり豊橋~岡崎は普通列車の本数が優等種別より少ない、地方の特急街道みたいな運行形態をしている路線なのです。

 

刈谷では快速大垣行に追い抜かれ……るのですが、非常停止を知らせる信号を受信したためなかなか入線せず。4番線の先頭付近に赤く光っているのが非常信号を受信した際に作動する装置です。

 

数分の遅れを引きずりながら走行していると、今度は笠寺から熱田の間で「車両の安全装置が働いたため」急停車。原因は前方の踏切で障害物を検知したためとのこと。6分遅れで名古屋に向かいます。

 

名古屋では所定11分という長時間停車が設定されており、その間に新快速の大垣行に抜かれます。このバカ停で遅延は解消されましたが、平日夕ラッシュであるため普通列車でも流石に混みあってきました。

 

17時54分、最初に抜かれた快速よりも1時間以上遅れ終点の岐阜駅に到着しました。2駅手前の尾張一宮駅で快速米原行に抜かれるのはもうちょっとどうにかならないかなと思いますが。

 

尾張一宮で抜かれた影響で米原行まで30分弱時間が空くため、適当に駅前をぶらつきます。今まで通過点だった岐阜に降り立つのはこれが初めてなので、何が私を待っているのか楽しみですね。

 

待っていたのはフラウンスでした

駅前に堂々鎮座していたのは皆さん御用達のあのお店。岐阜っぽさの欠片もない買い物を敢行し、岐阜土産にフラウンス商品を購入。岐阜って最高!

 

岐阜から米原は写真が皆無だったので急に西日本区間に移動します。高槻から快速の上郡行で正真正銘の西日本入りを果たします!

 

……まあ、南草津で降りるのですが。

この日は、立命館大学に通うため南草津に住んでいる知り合いの家に泊めてもらうことにしていました。理由はもちろん宿泊費を浮かせるためです。最悪。おそらくこの文章を読んでいないであろう友達、お世話になりました。

 

本題はここから。翌朝8時、普通列車加古川行に乗車して西日本へ向かいます。本日の最終的な目的地は「鳥取」です。

 

その前に、まずは駅巡りの一環として1駅目の瀬田駅で下車。右側にあるロッテリアの旧屋号がいい味出してます。

 

窓に掲出された滋賀ダイハツアリーナの"S"の文字がちょうどいい感じに影を作ってました。

 

さて、瀬田駅の隣である石山駅に到着。新快速の停車駅で、京阪石山坂本線との接続駅になっています。

 

と、いうわけで。

 

12月27日の主題は「京阪大津線の駅巡り」です。京阪大津線は、京阪電車のうち琵琶湖周辺を走る京津線(けいしんせん)と石山坂本線(いしやまさかもとせん)の総称。とある経緯によりこの2路線だけが孤立してしまい、両線ともに赤字となっているため京阪から分社化されるという噂も流れている、愛すべき路線です。まずは京阪石山駅から南に1駅、唐橋前です。瀬田の唐橋がすぐ近くにあります。

 

石山坂本線は車体長の短い2両編成がとことこ走る、池上線のような地域密着型路線です。ホームも短く、主要駅を除いて簡易改札しか設置されていません。この雰囲気がまた、たまらなく良いですよね。

 

唐橋前駅の隣は南端の石山寺駅。駅名通り、徒歩圏内に石山寺があります。

 

というわけで徒歩10分、石山寺にやってきました。聖武天皇の勅願によってつくられたお寺で、境内に突出している珪灰石が「石山」の由来になったそうですが、それまでこの一帯はなんて呼ばれていたんでしょうかね。

 

駅に戻ると、そんな石山から名を採った鉄道むすめ石山ともか」ちゃんが出迎えてくれました*2。人気が高い、と勝手に思っています。

 

乗った電車が近江神宮前止まりの電車であったため、乗り通して近江神宮前駅へ。石山寺駅からこの駅までは日中10分間隔ですが、半数が折り返すためここから坂本比叡山口駅までは20分間隔となります。ちょっと世知辛いです。

 

次の坂本比叡山口行を待ち、隣の南滋賀駅へ。「滋賀県」以外で「滋賀」の字を見るとちょっと新鮮な感じがしますね。このあたりの地名が滋賀なのでしょうか。

 

しかし、駅南側の信号機はここ一帯を「南賀」と主張しています。駅名や県名は「滋賀」なのに、なぜ地名は「志賀」なのでしょうか。

 

元より大津市近辺は「滋賀郡」の所属でした。「しが」は由来を辿れないほど古くから存在していた地名のようで、漢字が日本に取り入れられた際に様々な当て字がなされ、統一されなかったのが現代にも尾を引いていると考えられています。

平家物語に収録されている「さざなみや 志賀の都*3は~」の句に使われているように、平安・鎌倉時代までは「賀」が主流でしたが、中世以降は後発とみられる「賀」の字が行政上多く取り扱われるようになりました。明治時代に入り廃藩置県が行われこのあたりは一旦大津県となりましたが、再整理の際に役所が滋賀郡大津町にあったことから「賀県」に改称。当駅が設置された際の町名は旧南賀村を由来とする大字南賀でしたが、住居表示実施に伴い成立したのは現在の南賀、ということのようです。歴史的経緯から見るとそもそも「どっちでもいい」わけですね。

 

駅間距離が非常に近かったため、次の電車が来るまでに隣の滋賀里駅に移動。踏切を挟んで停車場が設置されています。

 

このまま20分間隔地帯を制覇しようと思いましたが、15時台以降しばらくは近江神宮前行が消えて坂本比叡山口行しか走らなくなることが判明したため南下。京阪石山駅の隣、粟津駅に移動し再び北上していきます。

 

瓦ヶ浜駅では対向に「響け!ユーフォニアム」の装飾をまとった車両がやってきました。石山坂本線は広告車両を盛んに走らせており、このほかにもかつては「けいおん!」「中二病でも恋がしたい!」など、京都アニメーションの作品が装飾されてきました。

 

瓦ヶ浜駅から歩いて中ノ庄駅へ。途中あちこちにチェリオが100円で売っている自動販売機がありました。このあたりの地域は石山坂本線チェリオが根付いているようです。

 

膳所本町(ぜぜほんまち)駅。偏差値が異様に高いことで知られる膳所高校の最寄駅で、帰宅時間帯に当たったのか若干数の学生で混雑していました。その特性上、接続路線のない石山坂本線の駅としては珍しく自動改札機があります。

 

石山寺方面行ホームの屋根。こんなに趣がある駅舎で電車を待つ高校生活、これだけで画になりますね。

 

錦駅。明らかに看板のついていた跡があるところが元々は駅名標で、現在の駅名標がある部分はかつては窓だったようです。

 

京阪膳所駅琵琶湖線との接続駅です。京阪石山駅から数えて6駅目ですが、琵琶湖線に乗れば石山は隣の駅です。駅間距離はおよそ3キロメートル。琵琶湖線の駅が少ないのか、石山坂本線の駅が多いのか。

 

島ノ関駅。ほとんどの駅でしっかり駅名標を全種記録しており、このあたりで飽きが来ています。

 

石場駅。ご覧の通り、石山坂本線はほとんどの駅でのりば番号が設定されていません。

 

大津線開業110周年塗装を纏った603+604編成がやってきました。もっとも京阪600形の車体は260型・300型のものを流用しており、最も若い車体でも製造から55年と大津線史のうち半分を占めているのは公然の秘密です。

 

びわ湖浜大津駅に到着。大津線を形成するもう1つの路線である京津線が乗り入れる駅で、この駅周辺は路面電車のような併用軌道区間になっています。

 

石山坂本線を一旦離れて京津線の駅巡りへ。次の電車が発車する前に隣の上栄町駅を目指します。京津線も併用軌道が続いており、上栄町駅に向かって右折するまでの1キロ弱を道路とともに走ります。

 

上栄町駅びわ浜大津方面。ここも踏切を挟んで停車場が分かれています。

 

京津線で使用されているのは京阪800系。石山坂本線の600形・700形とは違い、本格的な通勤型車両の見た目をした4両編成です。繰り返します。4両編成です。これが先ほどの併用軌道を走る路面電車です。

 

これ」が道路上を走っているのです。異様な光景というほかありません。京阪京津線は元々は京阪本線三条駅を起点として浜大津駅に至る石山坂本線のような路線で、車両も600形・700形が共通運用で使用されていました。しかし1997年に京都市営地下鉄東西線が開業することとなり、重複する三条~御陵(みささぎ)駅間は廃止を余儀なくされました。その代わりに御陵駅から東西線に直通する運行形態をとるようになり、地下鉄に合わせて4両編成の小型普通車両である800系を用意することとなりました*4。しかしその結果運賃が割高になり乗客が離れていき、大津線全体で算出された年間15億円の赤字はほとんど京津線によるものであると囁かれているほどです。あと塗装はこの旧塗装のほうが好きです。戻してくれ。

 

そんなわけで分社化も検討されましたが、この状態で手放しても最終的に赤字になって経営に行き詰まる未来が見えるため、経費を圧縮し収支が均衡した状態でサヨナラする予定らしいです。けいはん様は手放したい!

上栄町駅から2つ飛ばして四宮駅を訪問。車庫が併設されており自動改札機も設置されています。駅舎も立派です。

 

3番線*5まであるやけに広い駅構内に、輸送力過剰な4両編成が入線してきます。京阪山科駅は2022年9月に探訪済であったため、折り返して上栄町までの各駅を降り潰します*6

 

全国に4つある追分駅です。対向式の停車場が地下道で結ばれています。

 

2017年に大津線系統の案内標はほとんどが京阪本線のものと同一に更新されましたが、追分駅の地下道はその更新の波を逃れ生き残った残党が2つ存在します。南出口には国道しかありません。

 

もう片方は2つある南出口の案内です。やはり道しかありません。

 

大谷駅。もはや駅舎と言えるか怪しい領域に入ってきました。この駅に4両編成がやって来るとはおおよそ考えにくいです。

 

当駅は山越えの途中区間に存在し、日本一の急傾斜地に設置されている駅でもあります。その勾配はなんと40パーミル。本来駅は10パーミル以下でないと設置できないのですが、4両編成に対応させるためにはこのような配置にせざるを得ず*7、特例で認められたそうです。本当に不思議な路線です。

 

その傾きを象徴するのが左右で脚の長さが異なる腰掛け。駅に限らず公共の場ではまず見かけることのない光景です。でも、学校に必ずやたらガタガタして安定しない椅子ありましたよね。あれどうなってるんでしょうね。

 

石山坂本線に戻ります。三井寺駅です。平安後期に軍事力を持ち、都に圧力をかけたことでも有名な寺で、園城寺とも言います。

 

大津市役所前駅。信号を渡った先に大津市役所がありますが、2018年に駅名を改称するまでは別所駅を名乗っていました。別所は園城寺が持つ別館のような施設を指すのですが、市役所の前に位置しながら別所というのはちょっとややこしいですね。

 

京阪大津京駅も、2018年に皇子山(おうじやま)から名を変えた改称組の1駅です。これは後年開業したJR湖西線大津京駅との乗換駅であることを示すためで、JRに屈したと言ってもいいでしょう。

なお「大津京」というのは「平安京」「長岡京」のような条坊制を敷いた都ではなく、歴史的な史料では「近江大津宮」や「近江京」と記されています。これを無理くりに解釈した名称が大津京であり、無理くりに西大津駅から改称したのが大津京駅であるため、一部では不適切な駅名であるともされています。なお、その「大津京」とされる痕跡が見つかり公式に指定されているのは、近江神宮前駅付近の錦織遺跡です。

 

先ほど降り潰した3駅を飛ばし、穴太駅にやって来ました。こう書いて「あのお」と読みます。アニメ「中二病でも恋がしたい!」では、この駅が主人公たちの通う学校の最寄駅の題材とされ、たびたび登場します。

 

松ノ馬場駅です。駅舎もなく、入口も方面別に独立しています。

 

画像

名所案内がこうなっていることからお察しいただけるように特筆すべきことがありません。

 

御陵駅を除くと大津線で最後の訪問駅となる坂本比叡山口駅。ケーブルカーを除くと比叡山延暦寺の最寄りとなっており、駅舎も立派です。冬季は京都側から訪問することができないため多少は賑わいそうです。時間がないため今回は見送りましたが、いつかしっかり時間をかけて訪れたいですね。

 

ここで、終日走っていたのになかなか運用が合わずに乗車できていなかった「響け!ユーフォニアム」装飾の車両に初乗車。せっかくなので午前に訪問した石山寺まで乗車します。車内の吊り革などもしっかりユーフォ仕様になっていましたが、全部載せると1月の写真容量を圧迫するため割愛します。

 

車内放送を録りつつ石山寺に戻ってきました。ともかちゃんが朝と変わらぬ笑顔で出迎えてくれました。全駅巡ってきた後だと「よく頑張ったね」と声援を送ってくれている気がしてきませんか?これ書いてるの徹夜明けの5時なんで多分気が狂ってるんだと思いますが。

 

石山駅に戻ってきました。大津線を堪能し尽くした後はひたすら本日の目的地に向かうのみです。

 

ここまで普通列車のみを乗り継いできたという謎の自尊心が働いたため、高槻から快速になる網干行を乗り捨てて高槻始発の新三田行に乗り換えます。これ乗ってるとJR宝塚線に入ってしまうので、大阪駅でもう1度乗り換えます。

 

大阪駅に到着すると、この日の昼にJR神戸線内で発生した輸送障害の煽りを受けて定期設定のない大久保行の新快速が発生。超珍しい、というわけではないようですが、そもそも大久保駅は新快速の停車駅ではない*8ため、こういった形式の定期外がなかなかお目にかかれない関東民は興味津々でした。

 

充当車両はおそらく225系だったと思います。側面表示もたぶん綺麗に撮れたので思わぬ収穫でした。

 

……ときに、大阪で普通列車を乗り捨てたわけですが、本日の目的地はどこだったでしょうか。

 

次回 遅きこと、はまかぜの如し

この日の主題はもうひとつありました。

 

 

*1:すべての列車がこの様式に当てはまるわけではなく、静岡で分断され両者が接続を取っていない場合や、熱海から富士を超えて静岡方面に乗り入れる場合もありますが、1時間あたりの本数としては概ねこんな感じです。

*2:「ともか」は「坂本」の逆さ読みから。

*3:紫香楽宮信楽宮)のこと。信楽も「しが」の読みが入っているものの、所在が甲賀郡であり滋賀の成り立ちとは一切関係ない模様。

*4:直通先の東西線は6両編成。さすがに路面電車区間に6両は長すぎた模様。

*5:駅舎側の単式ホームが3番線。なお駅構内には旅客向けの案内は存在しない。

*6:御陵駅を忘れていることには大津市役所前駅で気づきましたが地下鉄訪問時に降りると思うので爆死は免れたことにします。

*7:この写真の向かい側は急カーブ。

*8:しかし通勤特急らくラクはりまは停車する頓珍漢な駅。

ハッピーエンドとそれから

晦日です。いかがお過ごしでしょうか。八川です。

2022年もあっという間に終わりを迎えようとしています。昨年の10月に始めたブログも気づけば1年。間隔が空いた時期もありましたが、毎月コンスタントに記事を投稿できたのは素晴らしいことだと自賛します。来年も継続していきたいですね。

さて今回は、2022年の振り返りとして「今年の曲5選(2022年リリース限定)」「ブログの振り返り」の2本立てでお送りしていこうと思います。どうぞお付き合いください。

 

今年の曲5選

5つの部門を用意してベストを選出する形式にしました。洋楽は聞かないので知りませんし、幅広く聞いてるわけでもないことをご了承ください。

 

J-POP部門

月の踊り子

youtu.be

来年にメジャーデビューを控えるセカイ系おしゃべりポップユニット「ポップしなないで」の配信7thシングル。あの「みんなのうた」にも起用されたナンバーです。

前を向きつつも、どこか憂鬱さを抱え込んだ歌詞と曲調が特徴だと思っているのですが、この曲にはしっとりした"夜の美しさ"を感じました。個人的には「ネクライトーキー」とともに売れてほしいなあと思っているバンドなのです。今年の秋にはテレビアニメのエンディング曲も担当していたので、来年から駆け抜けてほしいですね。オススメ曲は「夢見る熱帯夜」です。

次点はマカロニえんぴつ「星が泳ぐ」です。マカえんってこういう曲もかけるんだ……と驚かされました。

 

ボカロ部門

ポストシェルター

youtu.be

「ラグトレイン」で有名な稲葉曇さんが1月に発表した楽曲です。稲葉曇さんの作る曲はあまり明るい曲調ではなく、暗くもなく。歌詞に難しい言葉が入っているわけでもなく、理解できるわけでもなく。柔らかくも不安定な世界観を感じるのですが、その中でもこの曲は切なさと哀愁を色濃く見せている気がします。言葉にするのが難しいですが、今のところ稲葉曇さんではこの曲が個人的ナンバーワン!です。

次点は電ǂ鯨さんの「暮しガスメータ」です。どちらかと言うと界隈曲の側面もある気がします。

 

歌い手部門

飴色の微熱

youtu.be

バーチャルシンガーのsomuniaさんが歌う、コンピレーションアルバム「SPOTLIGHT vol.2」内に収録された楽曲(YouTubeにあがっているのはアレンジVer)です。2分半ほどでフル尺の短い楽曲で、同じフレーズを何度も繰り返すことによって生まれている疾走感と、透き通るような声で恋の終わりを歌い上げる、あっという間に終わってしまう失恋ソングです。ちょっと触ってしまったら壊れてしまうような、そんな雰囲気がたまりません。

somuniaさんはカバー曲も多くアップロードしてまして、「今夜はブギー・バック」「君に、胸キュン。」「波よせて」のような名曲や「アンインストール」「だんご大家族」などのアニメソングも歌っているので、ご興味があれば是非。

次点はハニーストラップ「夏桜」です。こっちもVTuberユニットなので歌い手部門じゃないほうが良かったかもしれん。

 

アニメソング部門

シャル・ウィ・ダンス?

youtu.be

「シャドーハウス」2期のオープニングテーマです。顔のない貴族のような一族「シャドー」と、シャドーに仕え「顔」役を務める、フォルムがそっくりな「生き人形」たちが暮らす、謎の多い館「シャドーハウス」。1期OPは歌詞がない*1ことでも話題になりました。

2期OPは1期EDも担当したReoNaさんが歌唱。1期EDは謎多き館を包むような歌詞でしたが、館の大きな秘密が明かされている本曲の歌詞ではシャドーハウスの黒い部分を全面的に押し出していて、もう最高の一言に尽きます。逆にこれアニメ観てない人にはどう聞こえるんだろうなあ。

次点はアサルトリリィ「Neunt Praeludium」です。ぶっちゃけこっちが1位でも良かったくらい大好きな曲なんですが、アニメではなくゲームの新規テーマソング的な立ち位置にある曲なので除外しました。歌詞割りが良。

 

ミリシタ部門

LOVE is GAME

youtu.be

ミリシタ部門ってなんだよ。というわけで今年私がドハマリしたゲーム「アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ」からは3月に追加された楽曲「LOVE is GAME」です。

8bitのような音に乗せて歌われるのは「三次元のプレイヤーに恋をしてしまった二次元のキャラクター」という超メタテーマ。RAINBOW GIRLのような題材をアイマスでやってしまうのか?!という衝撃もそうなのですが、この曲に合わせて追加されたイベントコミュ(ストーリー)が、歌唱メンバー1人1人を好きになってしまいそうな演出で溢れれているのがまたズルいんですよね。惚れてまうやろ~!

PVにはありませんが、フルコンボを継続した状態で特定のノーツを叩くと見ることができる「スペシャルアピール」では、"超えられない壁"のようなものを感じられるので必見です。

次点は「スペードのQ」。ハロプロで有名な作詞者・児玉雨子さんが手がける衝撃のヤンデレソングです。これもアイマスでやるのか!!という衝撃がスゴかったですね。いろんなテーマに手を延ばす点はモー娘。ハロプロに共通している部分がある気がします。

以上、今年の曲5選でした。2022年オンリーとなると結構難しいですね。

 

今年のブログ振り返り

まずはじめに、これが2021年終了時点での私の「経県値」です。ピンクが居住、赤が宿泊、黄が接地、緑が通過。未だに本州を出たことがなく、北端は松島海岸駅、西端は大阪駅と狭い世界で暮らしておりましたが、今年は多くの場所を訪れることができました。

 

2022年バージョン。3月の「中国地方遠征」、8月の「四国地方旅行」および「東北地方倹約旅」、9月の「志摩関西回遊」(未完)と、10月に敢行した「青い森へ弾丸ライナー」、昨日・12月30日まで5日間の日程で執り行った「西日本私的遠征」、計6回にわたる大規模な旅行をした影響でここまで広がりました。年齢の都合で今年から自分だけでいろんなところに行けるようになったのが如実に表れています。

 

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九州については脳内の西鉄福岡市営地下鉄の路線図がこんな感じなのでしばらく白色でなくなる機会は来ないと思います。2025年には行けたらいいですね。

 

さて、今年はこの記事を除くと33本の記事を書き上げました。下半期は旅行記が占める部分が多くありましたが、それぞれについているタイトルのほとんどには"元ネタ"があり、記事に関係する内容か、ただ使いたいだけのフレーズを引用していました。というわけで、2022年ラストを記念して記事タイトルの元ネタを開示していこうと思います。誰得かは分かりませんが、ブログは自分語りの場なのでヨシとしましょう。

 

中国地方遠征④──ドキドキ帰宅部フリーゲーム「ドキドキ文芸部」を文字ったタイトル。記事内でドッキリを仕掛けられたため。

自分だけの速さで…TVアニメ「TARI TARI」挿入歌「radiant melody」の歌詞。主となる内容がアニメの聖地・鎌倉であるため。

午睡のふりをして…電ǂ鯨さんの楽曲「暮しガスメータ」の歌詞。午睡は昼寝のこと。

\世界のももクロナンバーワン/ももいろクローバー「あの空へ向かって」の間奏で、ライブにおいてファン(モモノフ)がかけるコール。公開当初は「世界」と誤植。

ありがとう、すべてのニシノフラワー。…映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」のキャッチコピー「さらば、全てのエヴァンゲリオン」のパロディ。ニシノフラワーに感謝の気持ちを伝えたいため。

岬めぐりのバスは走る山本コウタローとウィークエンドの楽曲「岬めぐり」の歌詞。記事内で巡った三浦半島がモチーフとされているため。

日曜の夜は出たくない…たまの楽曲「かなしいずぼん」の歌詞。ごった煮のお出かけ記事内に日曜日が出てこないため。

まるでLittle Tripアイドルマスター ミリオンライブ!(以下・ミリマス)の水瀬伊織・エミリーによる楽曲「little trip around the world」の歌詞。記事内でアイマスに触れているほか、徹夜を兼ねたお出かけを敢行したため。

今日はずるやすみをしよう…稲葉曇さんの楽曲「きみに回帰線」の歌詞。使いたかったため。

四国地方旅行①──私たちのSummer Trip…ミリマス内の北上麗花によるソロ曲「サマ☆トリ 〜Summer trip〜」の歌詞を組み替え。夏の旅行だったため。

東北地方倹約旅①──歩き出しては寄り道…ミリマス内の矢吹可奈によるソロ曲「おまじない」の歌詞。旅行日が矢吹かなの誕生日かつ、まっすぐ目的地へ向かわずに矢吹駅・笹木野駅に寄り道したため。

四国地方旅行②──僕らを海岸線に映して…水族館が舞台のアニメ「白い砂のアクアトープ」前期OPに起用されたARCANA PROJECTの楽曲「たゆたえ、七色」の歌詞。記事内で水族館を訪れたため。

東北地方倹約旅②──蒼き光の向こうへアイマス如月千早によるソロ曲「眠り姫」の歌詞。使いたかったため。

四国地方旅行③──心の行方を今はまだ…TVアニメ「猫物語(黒)」の羽川翼によるオープニング曲「perfecct slumbers」の歌詞。映像に登場する下灘駅を記事内で訪れたため。

志摩関西回遊③──みなさま~(聖地巡礼)バーチャルYouTuber・周央サンゴが挨拶に使用する「みなさま~」に、切り抜き動画で(天下無双)という括弧書きがついたことによって広まった「みなさま~(四字熟語)」文化。同氏によって話題となった志摩スペイン村を記事内で訪れたため。

電車に揺られこの街まで森高千里の楽曲「渡良瀬橋」の歌詞。モチーフとなった周辺地域に訪れたため(渡良瀬橋にも行っていないし、赤城は歌詞の指す「この街」ではない可能性が高い)。

ハッピーエンドとそれから私立恵比寿中学の楽曲「ハッピーエンドとそれから」タイトルより。曲の内容は全く関係ないが年末年始っぽいため。

中国地方遠征②──さらば、本州四国地方旅行④──ただいま、本州…対比。前者は宮島へ、後者は四国から、それぞれフェリーを用いたため。

 

以上が元ネタになります。ここだけで30分かかりましたが、それだけ多くの内容をブログに記したということでもあります。感慨深いですね。きっと来年もやります。

というわけで、2022年は当ブログおよび私とお付き合いいただきありがとうございました。最後に、「1000文字書いたら1はてなスター貰える」という仮定のもと試算した当ブログの「はてなスター指数」を掲出してお別れとしましょう。

 

来年もよろしくお願いします。

*1:顔のないシャドーがシャドーハウスにおける主人公であるための粋な演出だと勝手に思ってます。

電車に揺られこの街まで

ダイヤ改正の記事を書いておきながら、ATOSそっちのけで東武鉄道に乗っていました。八川です。
12月18日(日)、かねてより仲の良いFFさんにお誘いいただいていた催し事があったので、今回はそちらに参加してきたことをご報告する記事でございます。まずは参加者紹介。なお説明文は私の偏見です。敬称略。

 

ちよめ

kansaiairportrapid.hateblo.jp

1日3食とプリンセス・プリンシパル4周を欠かさない鉄道オタク。双葉杏馬場このみ菊地真・永吉昴などといったアイマスの担当キャラクターの系統からなんか好みが見える。

 

ゆのつ

are1026.hatenablog.com

マヤノトップガンを愛する大変な途中下車シリーズ作者。湘南新宿ラインの渋谷~国府津~高崎間281.3kmを寝過ごし駅前の公園で野宿した経験がある。

 

えふ

2141.hateblo.jp

ダイタクヘリオスを愛する大変な途中下車シリーズ作者。私が根府川快速アクティーを収録していたところそのグリーン車に偶然えふさんが乗っていたことがあり、窓越しの邂逅から20ヶ月越しの再会。

正直この錚々たるメンバーになぜ私が放り込まれているのか分からずに最初ガチガチに緊張してましたが、皆さんフレンドリーな方で楽しい時間を過ごすことができました。今回はそんな東武おでかけを記事にしていきます。よろしくお願いします。

 

その前になぜか中野でATOSを録っています。改正までの休日の数はかなり少ないので、ホリデー快速を頑張るにはホリデーに出向くしかないのです。今回は早起きして別の予定に組み込む行為をやりがちで、合成できた時は「私、もしかして天才……?」と自分を褒め称えてやるのですが、大抵は当日面倒になるのがオチなのでよろしくないですね。この日は人と会う約束をしていたこともあって頑張れました。

 

本日の集合場所は浅草。中野からは東京メトロ東西線と銀座線を使うのが最安ですが、ついででこちらも改正で臨時化する「日光」(スペーシア日光に置き換わる)を池袋で収録しました。埼京線の人身事故が影響して接近放送は駅員被りとなってしまったため再訪確定です。この時間に2度同じ場所に行くの嫌だなあ。

 

池袋から浅草までの最安は都営バスの草64系統「池袋駅東口→浅草雷門南」行になるので、こちらに乗り換えます。ATOSの計画をぶち込んだ結果集合時刻まで1時間以上持て余しているので、1時間ほどかけて浅草に向かおうという算段です。鉄道の路線図で位置関係を把握しているせいで、駅間の近い東京都内を走る都営バスは異常に走行距離が長い気がしてしまいます。

 

終点・雷門南に到着。バンダイ喜多方ラーメン坂内が一堂に見渡せる観光名所です。雷門を見ろよ。

 

歩いて3分ほどで集合場所の東武浅草駅に到着。浅草観光は何度かしていますが東武を使ったことはなく、東武浅草駅は初訪問です。私鉄の単独ターミナル駅って感じがしていいなあ。

 

東武電車のりばの表記にはバリエーション豊かな方面案内が併記。この中のどこかへ行きます。

 

秒で答え合わせ。9時40分発の特急りょうもう7号赤城行です。そうです、今回の目的地は群馬県・赤城。なんでも美味しいラーメン屋があるとのことで、是非一緒に食べたいだとか。ゆのつさんは諸事情で遅れて合流するとのことで、ちよめさんえふさんと改札前で集合し、ラーメンを目指してさあ乗り込み。この時むっちゃくちゃ緊張してました。

 

車両は「りょうもう」専属車両の200系。一部運用が「リバティりょうもう」として後継の500系に置き換わっていますがまだまだ現役で、2023年3月の改正では200系の運用が増えるそうです*1。ちょっと古めの車両に見えましたが車体はまだ30年ほどだそうで、足回りが流用部品のため今後どうなるんだろう……という感じらしいです。JRも大概詳しくはありませんが、私鉄になるとよりいっそう弱々しさが増します。

 

車内は至って普通の特急といった雰囲気。座席は近年リニューアルされたようで、良き座り心地かな。

 

いざ、赤城へ。浅草を出ると右に大きくカーブし、東京スカイツリーを臨みながら隅田川を渡ります。後ろ寄りの車両でカーブから前の車両が見える瞬間、良いですよね。

 

もはやこちらが本体となりつつある綾鷹抹茶偶然通りかかった佐川急便。このように綾鷹抹茶と風景を絡めてツイートすると「ひょっとして、八川か?!」と共通のFFさんに匂わせることができます。これは私とお出かけしたフリをしたい方にとってはお得な情報ですね。

 

途中、復刻塗装の200系とすれ違いました。現在運用に入っている7本のうち2本がこの塗装で、さらに1本は幕・自動放送ともに機能していないくたびれまくった車両が普通に運用入りしているらしく、「復刻引き当てたらどうしよう……」とお二方は危惧されていたようです。しかし私は放送目当てではないですし、その事前知識を蓄えているわけもありません。やっぱりこの場にいていいのか?

列車は太田駅から桐生線に入り、目的地である赤城に到着。途中うとうとしていたのもあってあっという間の2時間でした。まどろみながら赤城の地を踏もうとした瞬間、ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオとめっっちゃくちゃ寒い強風が私を襲い、眠気と吹き飛ばしていきました。さっっっっっっっっっっっっむ。これが北関東の洗礼か。この日はうっかりして首回りの防寒を忘れていたため、ただでさえ寒がりな身体に余計に寒さを感じさせます。無事に帰れるかな。

 

駅からものの数分で、文字通り本日のメインディッシュである「らぁめん 城ヶ崎」に到着(写真は閉店後)。どうやらこのお店、一部界隈ではどうも有名なお店らしく。今回の旅の立案者であるデレステ*2Pのちよめさん曰く、「ここの店主さんがデレステPで、城ヶ崎美嘉を担当アイドルにしてる。店名もそこから来てる」とのこと。1年ほど前から「赤城でラーメンを食べたい」と猛烈なお誘いを受けていたのですが、ものすごくオタク的なその理由は現地に着いてから初めて知りました。アイマスがこの旅の原動力だったんですね。

 

ゆのつさんはラーメン後に合流するとのことでしたので、行列に並んで30分ほど、ついに目的のラーメンが出てきました。チャーシューでかし。玉ねぎ多し。食べる前から美味い。案の定美味でした。このラーメンのためにもう一度赤城に行ってもいいくらい、本当においしかったです。ブログ書いてたらまた行きたくなってきたなあ。

 

それでこちらが、ラーメンが届き喜びを隠しきれないちよめさん。赤城の、城ヶ崎というお店に来て、双葉杏のTシャツを着てるのはちょっとデレステに毒され過ぎてる気がしなくもないですけど。

 

私が言える立場ではなかったです。すみませんでした。

 

赤城駅周辺の桐生・みどり市界隈は意外と鉄道が密集しており、城ヶ崎に至るまでの大通りをそのまま直進するとわたらせ渓谷鐡道線の大間々駅に到着します。車庫もある大きな駅で、赤城が桐生線の終着駅であることからもこのあたりが比較的大きめな市街地であることを示しています。

 

国鉄の路線ということもあり、足尾線時代からそのまま残っていると思われる古いホーローの駅看板が今でも現役で使用されています。これが関東の、首都圏から2時間の所で見れるとは……。やはり事前に何も調べてこないで正解だったかも。

 

ちょうど列車交換をするタイミングだったので、踏切を通過するようすを動画で記録。ちよめさんは駅構内から、えふさんは間藤方の跨線橋で撮影していたそうです。

 

駅に集合したタイミングで、遅れて来たゆのつさんがここで合流。企画者・大物下車作者・大物下車作者・ぼく。小さい頃、石井琢朗鈴木尚典がいる大矢監督時代のベイスターズ選手の一員になることを妄想していた時期がありましたが、若干それに近い感じの状況が大間々で繰り広げられています。あれ、なんで私いるんだ?

 

大間々駅からさらに進むと、渡良瀬川に架かる「はねたき橋」に到着。総工費5億円超の特徴的な観た目をした橋で、小規模くらいならバンジージャンプできそうなくらいの高さがありました。橋の上からの写真しか撮っていないのが悔やまれます。

その高さから一部では「そういう所」として扱われているようで、衝動を鎮めるための看板も設置されていました。後日、みどり市出身の知り合いに行ってきたことを話すと「ああ、あの名所……」と言っていたので、地元においても共通認識であるようです。私はこの近くの微妙に川の近い道路で定期区間を印字したパスケースを落とし「落ちる!」というのと「通ってる所がバレる!」という二重の焦りで恐慌状態でした。

 

大間々駅に戻ります。紹介しそびれましたが、車庫もある当駅では保存車も展示されています。こちらは2015年まで現役だったわ89-300形302。奥には撮り忘れましたがわ89-100形101も展示されています。2両だけが製造され、片割れの102は開業50日足らずで落石に乗り上げ廃車された伝説の車両らしいです。

 

♪子どもたちは夏の線路歩く~

自由に立ち入りできる線路で一度はやってみたかった鳥の詩ごっこ。実際には子どもでもないし、極寒の風が吹き荒れております。ほんと何やってるんでしょうね。

 

帰りの電車まで時間があるため、暇つぶしとしてわたらせ渓谷鐡道に乗ってみることに。駅構内に入るとホーロー駅名標がお出迎え!ほか「足尾方面」のホーローも残置されていました。いつまでも残っていてほしいものです。

 

わ89-310形の313がやって来ました。わ鐡現有の一般車両としては最古参のようです。

 

隣の上神梅(かみかんばい)に到着。駅舎・プラットホームが国の登録有形文化財に登録されている1面1線の駅です。かつては2面2線だったようですが、間藤寄りの分岐器以外に跡が残っていないため「保線用か対向ホームか」で議論になっていました。保線派八川敗北*3

 

駅舎は大事に扱われているようで、クリスマス装飾もなされていました。ライトアップの時間には帰りの列車に乗らなければならなかったのが残念。スピーカーもありましたが、特に自動放送は流れないようです。

 

帰りの普通列車より前にロッコわっしー号が通過。ディーゼル機関車ロッコの人気に対応するため製造された、自走式のトロッコ車両です。いつかこっちにも乗ってみたいですね。

 

帰りの列車はドデカく「ワンマン」表示を出しているWKT-500形502です。

 

余談ですが、3年前に八高・川越線209系3000番台が廃車待ちで桐生に回送されていた時、留置先の最寄りである下新田駅まで1区間だけ乗った時の車両もこの502でした(帰りは501号)。私のわ鐡乗りつぶし桐生~下新田・大間々~上神梅と部分的すぎる乗車区間になってしまっています。あまりに気持ち悪いので早く全線乗りに行きたいです。

 

車内では整理券を普通乗車券に精算していただきました。木次線にも導入してもらって「八川ゆき」を錬成したいですね。

 

大間々に到着。すると何やら作業員の方が忙しそうにしています。時刻は16時台、これから桐生に向かい折り返す運用のため、帰宅需要に対応し大間々で1両増結するようです。

連結完了。ちよめさんえふさんは連結のようすを記録していましたが、ゆのつさんだけはマヤノトップガンのチェキとともに収めていました。モザイク代わりに編集したアイコンの主張が激しいので出来ることならモザイクなしで見せたいシュールな構図です。

 

赤城駅に戻ると、すでに帰りのりょうもう38号がホームに停車中でした。車番を見ると先ほど行きに乗ったのと同じ車両。これで復刻塗装の例のヤツを引き当てていたら悲惨でした。

 

車番だけ見るとずいぶんと豪華な国鉄205系電車にしか見えないんですが。ちなみにJRのモハ204-1は山手線から京葉線に活躍の場を移したのち、大宮総合車両センターで保管中です。

 

帰りもあっという間に浅草に到着。緊張もしましたが、とても楽しい1日でした。帰りは満足感もあって加須のあたりからウトウトしはじめ、起きたら新田を通過するところでした。改めて、今回の日帰りお出かけに誘ってくださったちよめさん。ご一緒させていただいたえふさんゆのつさん、ありがとうございました!

 

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なお、この時ゆのつさんに「どちらが先にブログを書き上げるか勝負しませんか?」と聞かれノリノリで応戦したものの、すでにゆのつさんは加須に着く頃に車内で書き上げアップロードしてあったことを知るのは、改札から出口までの長いエスカレーターを下りながらのことでした。速さでも、そして面白さでも絶対に勝てないことを確信しました。これまで書き上げた5000文字に何の意味があろうか。

 

おまけ。解散後、ダイヤ改正で全車指定席化と編成短縮が決定しているあかぎ9号を録ってました。こちらは高崎までを結ぶ特急列車で、赤城山にたどり着くわけもなく、赤城駅とも関係ありません。なお、赤城駅から赤城山もかつてはバスが出ていましたが今はないようで、どちらも赤城山の威を借るだけの名前になっているようです。赤城とはなんなのか。本当に赤城はあったのか。今日会った下車作者さんたちは、全部私が作り出した幻影だったのではないか。そんなことを考えてしまうくらい、夢のような1日でした。

 

 

*1:200系の6両に対し500系が3両編成、と置き換えとともに減車され、混雑が激しかったため……らしいです。そりゃ半減されたら怒るわ。

*2:アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ

*3:ちなみに「利用客数を当てるクイズ」では私が最も下の数値「56人」を予想し、結果「25人」だったため勝利しました。中国山地で培ったノウハウです。

ATOSファンから見た2023ダイヤ改正。

ダイヤ改正、盛り上がってますね。少なくともこの文章を書いている時にはまだ盛り上がっています。ほとぼりの冷めないうちに書き上げたいなあ。八川です。

さて、2023年3月のダイヤ改正内容が本日(12月16日)各社から発表されました。私のメインは音鉄、その中でもATOS放送ばかり録っている謎の人種なので、JR東日本の改正内容に釘付け。14時ちょうどにはひたすらJR東日本の公式ホームページをリロードしていた私が、ATOS的観点から見たダイヤ改正の見どころをまとめていこうと画策しているのが本記事です。殴り書きなのであとから修正する箇所がいくつかあると思いますが、よろしくお願いいたします。

 

高崎線特急「スワローあかぎ」「草津」消滅、「草津・四万」新設

音鉄でなくとも目を惹かれる話題だと思います。高崎線特急にリニューアル車両として5両編成のE257系5500番台を投入。「草津」は「草津・四万」に名称を変え、「スワローあかぎ」は「あかぎ」に統合され、それぞれ全車指定席の列車として運転されることになります。

これによって「スワローあかぎ」「草津」のATOSパーツは消滅し、新たに「草津・四万」の列車名が聞けるようになります。なお「スワローあかぎ」は自由席をなくしたスワローサービスを実施している列車だったので、あかぎが全車指定席になれば差別化する意味がなくなるため統合されて当然といっていいでしょう。

 

運用もちょっとだけ変わります。え、この表見づらくない?

平日朝の「あかぎ」8号は高崎~本庄駅間で運転取りやめ。休日の「あかぎ」は6号が平日の「スワローあかぎ」8号の時間で走っていたため、列車名統一に伴い繰り下げられます*1

平日夜の「あかぎ」1号は鴻巣本庄駅間の運転を取りやめ、「ホームライナー鴻巣」が消えた2014年以来9年ぶりに「鴻巣」行の定期列車が復活。「鴻巣行です」「鴻巣行がまいります」パーツも9年ぶりの定期設定となります。そもそもスワローあかぎ自体がかつてのホームライナー鴻巣を延長するような形で新設されたものでしたので、再誕、と表現してもいいかもしれません。

休日運転の「草津」32号は時間が繰り下がって「34号」に変更。「草津」の名称変更については、先日引退した高崎支社のジョイフルトレインとして活躍した485系リゾートやまどり車両で不定期に運用されていた快速「四万温泉やまどり」なるものが存在し、大宮~中之条を結ぶ臨時列車として定着しつつありました。車両の引退に伴い「四万」の名を冠する列車がなくなることから、定期列車の「草津」にくっつけることでブランドを存続させようとしたのかなあ、なんて思っています。車両リニューアルに伴うただのイメージチェンジかもしれませんが。

 

東武直通特急の車両運用変更

新宿~東武日光鬼怒川温泉駅間を結ぶ東武線特急の輸送体系が見直され、車両運用が変わります。定期列車は減便され、4往復から2往復となります。

え、この表も見づらくない?

JR車の253系で運行される列車は「きぬがわ」「日光」で、改正後は「日光」が臨時列車となります。

東武車の100系スペーシアで運行される列車は「スペーシアきぬがわ」「スペーシア日光」で、改正でスペーシアきぬがわ」が消滅し、「スペーシア日光」が定期列車となります。なんで日光詣塗装が消えてからスペーシア日光を定期化するんですかね……。

スペーシア日光」のパーツ自体は臨時のスペーシアきぬがわ11号に何故か新宿の次発予告放送で付帯していた乗車口案内で聞くことができましたが、それも日本語の女声のみ。日本語男声は確証がありませんが、英語男女については流れた実績がないはず。今から流れるのが楽しみですね。

いっぽうで「スペーシアきぬがわ」のパーツは聞き納めになりそうです。2往復から一気にゼロとなるのはなかなか衝撃的ではありますが、運用持ち替えと減便が重なってしまっては致し方ない感もあります。プレスリリースで示された臨時列車以外で年末年始などに走るものがあるかもしれませんが、臨時きぬがわが2本控えているため可能性は限りなく低いと思います。録るなら今のうちです。

 

高崎線前橋発着列車の大幅削減

写真傾いてませんか?

高崎線の運転区間が見直され、前橋発着列車が大幅に削減されます。快速アーバンも含めた多くの列車が籠原・高崎発着となり、上野14・15・16番線発の普通列車、15・16番線発の快速アーバン前橋行が無くなります。熱海発の前橋行は土休日に辛うじて1本だけ残るため、「前橋行が聞けなくなる駅」はありません。これ消えてたら発狂モノでした。

特急「湘南」増発・快速アクティー消滅

東海道線の改正も興味深い内容です。

東京・新宿から東海道線の大船以西を結ぶ通勤特急「湘南」は、現在の18時00分発小田原行1号よりさらに前に17時30分発平塚行1号が新設されます。特急化で客離れが心配されていた湘南ですが、サンライズの時間をズラしてでも湘南の時間を調整するなど利用率は好調のようです。しかし深夜の利用は芳しくなく、臨時化された23時00分発の17号(改正後は19号)は平塚止まりになります。

2021年改正で上りが全滅し、下りも東京始発だけとなった快速アクティーはとうとう消滅します。19時台の1本は上野発の普通列車として、20時台の1本は運転を取りやめます。平日は2本とも平塚で普通列車を追い越すため、東京場面でまだ先発に普通がいると快速アクティーが先着する駅は国府津と小田原だけという状態が続いていたので、廃止は妥当と言えます。

東京の着席需要もないわけではありませんが、数本設定されている上野始発、増便される湘南号で賄えるという算段でしょう。さすがに消えるとは思いませんでしたが……。

なお、この改正により列車名の「アクティー」はもちろん、女声の「辻堂、大磯、二宮、鴨宮、には停車致しません」という決まり文句のような通過駅案内が聞けなくなります。→通過駅案内は戸塚4番線で聞けます、ご指摘くださった方ありがとうございます!

 

青梅線青梅で系統分離・ホリデー快速あきがわ消滅

かねてから車両の対応工事が進められていた、青梅線の青梅~奥多摩駅ワンマン運転がついにスタート。これに伴いすべての電車が青梅で折り返し運転を行うようになり、土休日朝の立川発御嶽行、毎朝1本設定されている奥多摩発東京行の快速が消滅します。ATOS区間は青梅までであるため、「御嶽行がまいります」のパーツも聞くことができなくなると思われます。

衝撃的なのはホリデー快速おくたまも系統分離の例外ではなく、定期での運行区間は青梅までに短縮。利用状況に合わせ青梅~奥多摩駅間は臨時のホリデー快速おくたまを別で走らせるという、奥多摩に行かないおくたま列車が誕生することになりました。「おうめ」はすでに特急が使っているので難しいところではあるのですが。

なお、青梅までの定期運行となれば10両編成がそのまま入線できます。その煽りを受けてか、これまで拝島で分割・併合し五日市線に直通していた4両側の「ホリデー快速あきがわ」はまさかの廃止決定。中央線の分割・併合運用は河口湖乗り入れの2往復のみとなります。今のところ分割・併合対応編成は16本おり、10両固定編成と合わせれば計60本。対してグリーン車の製造は58本分と発表されているので、このあたりにテコ入れがなされる可能性もありそうですね。

なお、ATOS的観点からは外れますが、従来の青梅線内完結運用が中央線に直通し、青梅~東京駅間で運転する電車がかなり増えるようです。現行の時刻表とにらめっこするとうまい具合に中央線の立川始発と結合しているのが分かります。豊田行などを青梅線直通に持ってくるとなると今度は中央線の減便となり、そのような記述は見られないため立川行が青梅行になると考えて良いと思います。

 

京葉線「幕張豊砂」駅開業

京葉線では新習志野海浜幕張駅間に「幕張豊砂(まくはりとよすな)」駅が開業。ATOS管内では高輪ゲートウェイ駅以来3年ぶりの新駅ということで、ATOSクラスタだけでなく「発車メロディに何が採用されるか」で音鉄全体が盛り上がっています。そんな気がする。

通勤快速・快速が走っている京葉線ですが、同駅は各駅停車のみの停車。ここまでは予想の範疇で、個人的には日中に南船橋止まりとなっている武蔵野線直通海浜幕張まで延長運転することで新駅効果を高めるのかな?とも思っていたのですが、ひとまずは様子見といったところでしょうか。

駅の誕生により、停車駅案内がある駅には変化がみられると思われます。最新版のATOSを使用し、日英ともに連動タイプ*2の停車駅案内を設定している船橋法典駅では、そのまま幕張豊砂駅に対応した案内が鳴動すると思われます。これは順当な流れです。

問題は非連動タイプの停車駅案内を流している駅です。現状、幕張豊砂駅に被る範囲で該当する駅はありませんが、稲毛海岸で、かつての検見川浜駅同様に各駅停車において8駅先までの停車駅を案内しています。稲毛海岸は検見川浜の、検見川浜は海浜幕張の隣なので、幕張豊砂は当然ながら案内の範囲に含まれるわけで、この案内を設定した駅員さんがまだ稲毛海岸・検見川浜に勤務していれば復活・対応してくれるのでは……と、淡い期待を抱いております。このブログ見てませんか?お願いできませんか?見てるわけないだろ。

なお、設定されれば同時に男声の「新習志野停車駅パーツも復活します。停車駅パーツ、です。稲毛海岸ですでに流れとるやろがい!「こんな長々と書いてるけど、幕張豊砂に到着放送が入れば一発では……?」とお思いになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、ATOS日本語の駅名パーツは3種類*3あるため、到着放送だけではコンプリートすることができないのです*4。そのコンプリート条件が駅側の設定による気まぐれとか、終わってますよこの趣味。やめられねえぜ。

 

上野発特急「ひたち」消滅

平日は上野始発だった「ひたち5号」が品川始発となり、上野始発のひたち号が完全に消滅します。従来は尾久出庫運用ですので、上野から品川まで回送できる線路容量の空きができたか、品川に到着後尾久に入庫する「ときわ56号」をそのまま折り返させるかのどちらかに変更するものと思います。

かつて栄華を見せた16・17番線発車の常磐線特急も、とうとう平日の「ときわ53号」を残すのみとなりました。こちらは「ときわ52号」の折り返しで上野に1時間近く停車するため、今後の改正でも弄るには大胆な運用変更がかかりそうです。

なお散々騒がれた常磐線特別快速」の消滅は今回は見送られました。むしろ日中の10両普通列車が15両になるなど利用は好調です。しかし下りの特別快速については品川行の快速をそのまま折り返す(=日中パターン本数では特別快速の通過駅の本数が減る)ため、この特別快速の1本前に田町センターから回送列車を走らせ上野始発とし、通過駅の利便性を確保するというなかなかアホな運用を組んでおり、コスト面から見てなぜ消されなかったのか不思議ではあります。乗車率が良いのであれば、回送を品川始発にするか、特別快速を快速にするかくらいはしていいと思うのですが。

 

房総地区運用変更

千葉駅を中心とする房総各線にもちょくちょく変更が入ります。

成田線は横須賀・総武線(快速)からの成田空港発着電車が減り、数本のみの設定だった209系車両による千葉〜成田空港区間列車が3往復増えます。すべて8両編成で、これは6両編成が成田空港・空港第2ビルのホームドアへの対応工事を受けていないためです。日中時間帯に1運用増えるだけなので、また6両編成が4両編成に短縮されることはないと思います。たぶん。

総武本線は深夜時間帯の下り列車に運用変更が生じます。従来の下り最終は横芝行、その1本前が横芝より手前の成東行でしたが、最終は成東行に、1本前はさらに手前の八街行に、それぞれ区間が短縮されます。八街行はATOS区間では初設定と思われます。→現在の快速成東行がかつて八街行として走っておりました、こちらもご指摘ありがとうございます!ブログとして0点

松尾・横芝は終電が1時間も早くなりますが、かなり踏み込んだ改正なのでおそらく誰も乗ってなかったんだと思います。横芝行自体は21時台の成東行が延伸される形で新たに生えており残存していますが、発着番線が変更されると男声で聞くことができなくなります(裏返すと女声で聞けるようになるかもしれません)。

内房線は、夜に運転される2本の千葉発千倉行が館山行に変更され、その間を走る木更津始発の館山行が千倉行に延長されます。これが館山より先、九重・千倉への最終となり、こちらも1時間早くなりますが、やはり利用客がいなかったのではないのでしょうか。

現状、木更津発館山行は209系による2番線発の出庫運用です。2番線は女声ですので、蘇我6番線・木更津3番線で聞ける声の「千倉行がまいります」パーツが消滅するものと思われます。

久留里線はラッシュ時間帯の4両編成が消滅し、3両以下での運転となります。久留里線関連のATOS放送で4両が聞けなくなりますが、かなりマニアックな案件です。

外房線および東金線は特に変更ありません。ここまで他線区で運用変更が相次いでいる中で何もないとかえって変な感じですね。

 

いかがでしたか?(ダメなブログの締め方)

プレスリリースから読み取れる範囲ではこのくらいのことしか見当たりませんでした。個人的には高崎線特急の苦しすぎる車両運用が近年稀に見る息苦しさで大変好みです。妄想のしがいがあっていいですね。デュフフ。

かなり殴り書きになってしまい、読める文章になっているかは怪しいですが、改正まで休日も少ないことですからとりあえずこのまま投稿しようと思います。誤っている箇所、ご意見などございましたらお気軽にどうぞ。

 

ここからは余談なので興味のない方は飛ばしてください。

 

651系の存廃問題も議論に上がっています。E257系5500番台が5本であるのに対し、現状高崎線特急が平日5運用でギリギリ(アウト)なうえ、臨時列車としての運用もこなす同車にとっては無謀であること*5が指摘されています。現状スワローあかぎは朝の4本・夜の5本ともに全て別の列車で運転されていますが、朝の8号・夜の1号区間短縮を見るに、2号を本庄に回送して8号に、1号を上野に回送して9号、といった車両運用が想像できます。これで朝を4→3運用、夜を5→4運用にできますが、E257系5500番台は5本中2本がコンセントを装備していないため、このままだと「コンセントのない車両で運転されることがあります」というプレスリリース表記に反し、夜に1本が日常的に運転されてしまいます。しかしこの問題は、「大宮所属の特急」かつ「E257系リニューアル車両」である、踊り子・湘南号のE257系2500番台を使用することで解決できます。スワローあかぎ7号は東大宮出庫・上野→本庄・東大宮入庫と当日中に東大宮へ戻る運用である*6ため、4本体制に対し夜は2本で回している2500番台であれば白羽の矢が立つ可能性が高いです。というかそうするしか術がないと思います。「コンセントつきの3本が平日フル稼働」という狂った仮定に見える現実があるので、そのあたりの詰めの甘さはお許しを*7

また、そもそも「全車指定席のグリーン車なし」という表記があるため、グリーン車を連結している651系に入る余地がありません。短編成化して残るかもしれませんが、そもそも651系にコンセントなどあるはずもないので、日常的に運用入りする可能性はかなり低いです。どう転んでも「波動用をつぎ込んで無理くり置き換えている」感が否めないので、その対象となっている車両が残るとも思えないのですが。

なお、金曜日を中心に設定されていた臨時特急「スワローあかぎ91号」は1号の折り返し回送運用で賄っていたため、上記の仮定が合っていれば時刻を動かさない限り運転不能になります。ATOS英語の"91"パーツは録っておいて損はないでしょう。93号なんてものはなかった。

 

*1:休日の上り「あかぎ」は6・8号の2本しかありません。

*2:列車情報から停車駅情報を吸い上げ、勝手に読み上げてくれるタイプ。

*3:「折り返し、〇〇、行と~」などで使われる"単体"、停車駅の羅列に用いられる"停車駅"、到着放送に使用される"連呼"。呼称は独自。

*4:一部駅名は"停車駅"と"連呼"が同一であるという説もありますが、個人的には男声の田中さんがアクセント全然変えてないだけで別個だと思ってるのでこの程度の記述にしておきます。波形ちゃんと解析してないけど。

*5:臨時列車はほとんどが休日運転ではあるものの、埼玉県民の日に合わせて運転される「GOGO舞浜」もE257系5500番台充当。11月14日が平日の場合6運用に。

*6:厳密にはスワローあかぎ2号が朝に入庫した後に夜に出庫してくる運用ですが、前述の通り本庄へ回送して現状新前橋出庫の8号に結びつければ解消されます。

*7:余談でサムネイルの伏線を回収する謎ブログ。

四国地方旅行④──ただいま、本州

快活CLUB徳島大学前店よりおはようございます。四国地方旅行も大詰めとなりました、八川です。

時刻は朝6時を少し過ぎたあたり。次の乗り物の発車時刻にはまだ時間がありますが、ナイト8時間パックに収まるうちに退店いたしました。最終日は余裕をもって出発いたします。

 

なお快活CLUBではカラオケブースを選択。オールカラオケしよう!ということになったものの、提案者である私は3時にダウン。逆に、特急列車の車内で延々と睡眠を取っていたBさんは一睡もせずに私を見守っていてくれたようで*1、5時半に私を起こしてくれました。情けない限りです。

 

線路を跨ぐと、昨日お世話になった2700系が出庫の準備を終え出発するところでした。遠くの地の列車というのは"行った時"のイメージしかありませんが、今こうしている間にもその地では「日常」として走っているんですよね。当たり前のことではありますが、ふと思いを馳せるとなんだかスゴいことな気がしてきます。

 

駅前にはスマートファルコンが経営する薬局がありました。関西圏で数十店舗を展開しているようです。ファルコが出したら飲むしかなーい。薬を。

 

めちゃめちゃ白い徳島駅に到着。念のためGoogleマップで算出された所要時間の1.5倍かかる想定で来たので、結構な空き時間ができました。ひとまず駅前のセブンイレブンで朝食を購入し、時間を潰します。

 

葬儀のすべて やらかすシティホールの広告を掲出した徳島バス、通称徳バスがやってきました。「中央循環」の名の通り、駅周辺をグルグル回る系統のようです。

 

続いてきたのは徳島市交通局のバス、通称市バス。こちらのほうがむしろ民営のような塗装をしている気がします。

さて、そろそろお前は鉄オタだろう、もういい加減駅に入れという向きが強まって来そうです。移動しましょう。

 

徳島市交通局4系統 南海フェリー行 6:55徳島駅前→7:15南海フェリー

このバスで

誰も列車に乗るとは言っておりません。四国フリーきっぷの有効期限が昨日で切れたため、JR四国にはもう一銭もお金を落とさずに帰宅します。その方法とはそう、です。

 

南海フェリーの名の通り、徳島港から出港している船の行先は和歌山港。今回購入したきっぷは「好きっぷ」、南海フェリー南海電鉄の運賃がセットになったおトクな代物です。お値段は2,200円、ピンときませんが南海フェリーの通常運賃と全く同額、つまり南海電鉄にはタダ乗りも同然のとんでもない価格設定なのです。

 

南海フェリー3便 あい号 8:00徳島港→10:10和歌山港

そんなわけで72時間ほど滞在した四国地方とはお別れです。乗船後すぐに爆睡してしまったので出港時の写真はありません。この写真の遠くに映っている山々が本州か四国かも分かりませんが、当時の動きを思い出す限りではおそらく本州です。それもそのはず、当日から4ヶ月経とうとしているのです。ちゃんと早く完結させましょう(自戒)

 

2時間かけて船は和歌山港に到着。少々距離はありますが、乗船口からは外に出ることなく南海電車和歌山港駅に直結しています。

 

外に出ています。せっかく来たのですから、駅舎を撮るのはマスト。駅舎全体を撮りたい派とはいえ、駅名標に草木が被ってないアングルからも撮っておくべきだったなあと少々後悔。

 

というのもこの駅、南海フェリーと連絡するためだけに作られた駅であり、明石海峡大橋が開通した現在、南海電車の中でも本数が異常に少ない状態になってしまっているのです。駅の中もこの通り、エスカレーターもなく殺風景。南海フェリーの社員さんはいらっしゃいましたが、南海電鉄としては無人となっています。高野線末端のわけわからん駅でも大抵は有人駅であるにもかかわらず、です。

 

南海和歌山港線 特急サザン20号 10:23和歌山港→11:29難波

とはいえ、さすがに完全に見限ってしまうと南海電車のブランドに傷がつきますし、客足が減ったとはいえまだまだ南海フェリーの利用は根強いものがありますから、難波まで直通する特急サザンが2~3本乗り入れます。しかし、他には急行が平日に3本設定されている以外はすべて隣の和歌山市駅止まりというダイヤになっており、地元の足として和歌山市までの各駅同様に機能しているかはかなり怪しいところ。

 

車内の路線図を見ても、右端にちょこんと「和歌山港」。和歌山市和歌山港駅間はたった2駅で和歌山港線を名乗っているのが分かりますがこれは当初からの形態ではなく、道中に 久保町(くぼちょう)・築地橋(つきじばし)・築港町(ちっこうちょう、初期の終着駅で旧和歌山港駅)の3駅、和歌山港駅の先に木材輸送のついでに作られた水軒(すいけん)駅がありましたが、前者は利用僅少、後者は一度も木材を輸送することなく2000年代に廃止され現在に至っています。その名の通り、和歌山港がなければ路線ごとなくなるのが残当といった雰囲気です*2。もし港が旅客扱いをやめるようなことがあれば、駅も路線も運命を共にするでしょう。好きっぷの価格設定にもちょっと納得です。

 

なんなん……?南海なんなん……?と思いながら初めての難波へ。特急サザンそのものは大変快適で、貝塚泉大津、羽衣など有名な駅をかっ飛ばして1時間強で難波駅に到着します。JR阪和線と並走しているだけあって流石の速さです。

大阪メトロ御堂筋線 千里中央行 11:42なんば→11:51梅田

難波からは大阪メトロ御堂筋線に乗り換え、梅田を目指します。新今宮でJR線に乗り換えるのもアリだったのですが、折角なら地下鉄に乗りたい!と駄々をこねさせてもらいました。もちろん初乗車です。

 

梅田に到着。これだけで1つのホームに見えますが、アーチをくぐって更に同じ幅のぶんだけ延びており、そちらに1番線があります。エスカレーターから思わず振り返ってパシャリ。

 

梅田の地下は梅田ダンジョンと言われており、迷宮が張り巡らされていると聞いていたので乗り換えには不安がありましたが、さすがに鉄道同士の案内はしっかりしていたのでスムーズにJR線に向かうことができました。基本的に案内さえ見ていれば迷うことはなさそうですが、あまりに広大なため起終点によっては案内が途切れてしまったり、そもそも遠すぎて案内が無かったりというケースがあるのでしょうか。

 

JR京都線 新快速 草津行 12:00大阪→12:15高槻

ここからは青春18きっぷ2人分で、サンライズで夜に駆け抜けた東海道本線をゆっくりと帰宅します。最初から18きっぷのほうが安上がりなのですが、ずっと電車に乗っているのも退屈だろうと思いこのようなルート取りをしています。東京着時刻は変わらなかったはずです。

 

なお乗車電は草津止まりであり、3本後の新快速に乗車しても東京着時刻は変わらないため、新大阪・京都駅間で唯一新快速が停車する高槻駅で下車し時間を潰します。

 

高槻駅より十数分歩くと、JR京都線と並走する阪急京都線高槻市駅があります。今思えば、梅田から高槻市までは阪急電車に乗ってきても良かったですね。ここまで歩いてきたのは単なる暇つぶしではありません。

 

ζ*'ヮ')ζ<うっうー!

中国地方遠征④高槻駅を経由した際に思い出した、たかつき観光大使に就任した高槻やよいに会いに行ってきました。高槻市駅構内に入居している観光案内所に……これなんて言うんだっけ……なんとかパネルが立っていました。前回よりもミリシタにのめり込んでいる状態での訪問でしたので、むしろ今回巡礼することができて良かったです。

 

声優を務める仁後真耶子さんのサインも飾ってありました。これだけ見れれば私は満足なのですが、アイマスに1ミリも興味のないBさんを連れ回してしまったのは申し訳ないなあと思っています。旅程考えてくれたからそれくらいはついていくよ、とは言われたのですが、優しさです。ごめん。

 

高槻市駅でやりたいことも済んだので、来た道を戻って帰ります。そういえば時刻は正午を回り、フェリーでもサザンでも寝ていたので実感がありませんが既にお昼ごはんの時間です。何か食べようかな……ん?

 

!!

 

!!

 

!!!!

ということでやよい軒高槻店で親子丼をテイクアウトで購入。「自分だけの速さで」というごった煮の記事でも触れましたが、彼女の誕生日である3月25日(金)にプロデューサー*3が行列を作るあの高槻店です。本来であれば前回と同じくもやしたっぷりのしょうが焼き定食を頼むべきなのですが、親子丼の気分だったので親子丼にしました。いざ実食。

 

スプーン!?!?

丼ものに、スプーン?????ご飯って箸じゃないんですか???

テイクアウト時に気づかず、割り箸も持ち合わせていなかったため仕方なくスプーンで食べることに。味は変わりません(し、美味しいです)がどうも納得がいかず調べてみると、丼ものをスプーンで平らげる方はどうも一定数いるらしいです。いやでも、チャーハンとか特殊な例を除けばお米って箸で食べるものですよね……?ひょっとして私が少数派……?読者の皆さま、どのようにして食べるかぜひコメントくださると幸いです。これはコメント稼ぎです。

 

JR京都線 新快速 野洲行 13:01高槻→13:43野洲
琵琶湖線 普通 米原行 13:44野洲→14:19米原

親子丼の話はさておき、といってもひたすら上るだけなので面白くはないのですが、高槻駅に戻って新快速に乗車します。野洲止まりのため、JR東海との境界駅である米原までは終点の野洲普通列車に乗り換えます。

 

東海道本線 普通 大垣行 14:30米原→15:05大垣

米原からのJR東海区間は日中ですと大垣で系統分離を行っており、名古屋・豊橋方面へ直通する優等種別は足を延ばしてくれません。そのため、30分ほどの短い区間ではありますが、大垣までは需要に合わせて短編成の車両が行き来しています。313系がピストンしているイメージでしたが、少数派の311系もいるんですね。

 

……などと乗車中には考えていたのですが、後日ファイルを漁っていると以前この区間311系で走破していた事実が判明。ムーンライトながらに乗車して初めて大阪にやって来た思い入れのある旅行のはずなのですが、記憶から抜け落ちていました。もうダメかもしれない。

 

東海道本線 特別快速 豊橋行 15:11大垣→16:39豊橋

大垣からは名古屋圏を駆け抜けてくれる特別快速に乗車。中国地方遠征の時みたいに運休になることもなく終点まで問題なく走ってくれたため、おかげで爆睡できました。今日寝すぎでは。

 

東海道本線 普通 浜松行 16:42豊橋→17:16浜松

八川 at 二川。豊橋から先は我らがJR東日本のテリトリー・熱海駅まで定期の無料優等種別が存在しないため、修行になります。階段を使って数分差の乗り換えだったため、浜松まで立ちっぱなし。四国帰りの体には堪えます。

 

東海道本線 普通 熱海行 17:20浜松→19:52熱海

浜松から熱海を走破するロングラン運用は、クロスシート313系8000番台ロングシート211系の混結編成。ブレからも分かる通りギリギリの接続、すでにクロスシートは2人席が埋まっていたため、211系に揺られて帰ります。

 

突然熱海駅までやってきました。何故なのか、車内で寝ていたためです。吉原あたりで踏切安全確認をやった記憶がありますが、予定通りの列車に乗り継ぐことができているので大きな問題ではないでしょう。

 

熱海から1駅、湯河原では、E235系の導入により運用を外れた横須賀・総武快速線E217系がはるばる留置されていました。新型車両が入り込んで車庫のキャパシティから漏れたためだと思います。この時はY-17編成とY-129編成が留置されていたようですが、現在前者は廃車され、後者は鎌倉に戻って運用に復帰しています。同じ時期に疎開回送されていても明暗が分かれるものなのですね。

 

 

・・・

 

以上が、四国地方旅行の写真です。

第1回を8月末に出し、実に3ヶ月ちょっとの時間をかけて連載(?)していた四国地方旅行編、ここに完結です。最後の写真が湯河原というのは(湯河原を貶す意図はなく)締まらないので、下灘駅で岐阜から車を飛ばしてきた方に撮影していただいたぼっち八川であとがきに代えようと思います。ここまで見てくださった方、本当にありがとうございました。

 

 

*1:写真撮られてました。

*2:そもそも本数が少ないため、和歌山市駅までは並走するバスを使ったほうが良いという地域的事情もあります。

*3:アイマスのプレイヤーのことを指す用語。アイドルをプロデュースするプロデューサー役としてゲームが進行するため。

志摩関西回遊③──みなさま~(聖地巡礼)

おはようございます。八川です。志摩関西回遊4日目の朝、目にくまができそうです。前日は伊勢市駅から少し離れたところにあるネットカフェに宿泊しました。夜が明け、ナイト8時間パックの料金にしたい我々は早々に退却。しかし本日の目的地がオープンするまでは時間があることから、暇つぶしがてら寄り道をしています。

 

近鉄山田線 普通 鳥羽行 6:43伊勢市→6:52朝熊

時刻は午前7時。私たちは、知らない駅にいます。

6時半にララパークを出る初発のバスに乗車し、伊勢市駅まで移動したところでやって来た鳥羽行の普通列車に飛び乗り。暇つぶしのため駅巡りを敢行することにしましたが、宇治山田、五十鈴川といった特急が停車する著名な駅はあえて避け、その次に到着した朝熊駅で下車。聞いたこともない駅の周辺を散策して時間を潰しています。

 

そもそも駅の存在を知らなかったため「間違って読んでた!」ともならないのですが、朝熊駅はこの字で「あさま」と読みます。大文字で書かれると189系の側面を思い出しそうです。ひらがな表記がないため漢字とローマ字に強烈なギャップを感じます*1

 

ホーム全体。鬱蒼とした雰囲気ですが、列車が到着する前になると学生たちがぽつぽつと集まっていました。しかし通勤需要はなさそうでした。

 

近鉄鳥羽線 急行 鳥羽行 7:17朝熊→7:22池の浦

同じ駅に留まっていてもしょうがないので、次の駅に向かいます。やって来たのは鳥羽行の急行。鳥羽までの各駅に停車しますが、当駅時点でもまだ急行を名乗っていました。余裕で座れましたが、おそらくはこの運用よりも折り返しの鳥羽始発のほうに需要があるのでしょう。

 

池の浦駅に到着。名前からして海が近そうですがその通りでして、鳥羽から先のさらに本数が少なくなる区間よりも海が見たいよね、という意見で一致し、海へ向かうことにしました。さすが埼玉県民の血が流れているだけはあります。

 

写真をズームすればお分かりになるかと思いますが、周辺よりも高台にある駅のホームから左側に海が臨めます。

 

海に向かう途中の信号機はものの数分で自我を失いそうな状態に陥っていました。

 

ディストピアを感じる信号機から海へと続く道を臨みますが、到底海に続いているとは思えません。人通りもなく、道中にあった廃墟らしきホテルのような建物までは舗装されていた道も、ギリギリ車1台が通れるほどの狭さになっていきます。

 

道中にはキノコも生えていました。画面中央付近はシバフウラベニタケのように見えますが、詳しく確認していないのでよく分かりません。プロでも見間違える可能性がありますから、こんないち趣味者のブログで同定するようなマネはできません。何せこいつがシバフウラベニタケだとすれば毒性不明ですからね。食用だと思われてきた種が実は致死性の高いものだったというエピソードもあるキノコのことです、命の保証はできません。

 

陸路をたどって行ける限界に到着。手前にボートが見えるように、本来はこの砂地も海になるようで、Googleマップも「ここは海だよ」と言っているのですが、潮が引いている時間のようで一面まっさらでした。Rがさらに先へ向かおうとするも、数歩入ろうとした時点で地面がぬかるみまくっていたため断念。我々と海を隔絶するのはJR東海参宮線。池の浦、という地名で参宮線にあった池の浦シーサイド駅を想像した方は多いのではないでしょうか。同駅は先ほどの終末信号機よりさらに先へ行ったところの脇道に位置する、1989年に開業した臨時駅でしたが、利用僅少のため2020年をもって廃止。旅客線上にある駅としては唯一のJR東海の廃駅*2で、廃止とともに同社からカタカナ(飛騨一ノ宮駅の「ノ」みたいなのはありますが)と臨時駅という存在がなくなりました。

 

少し待つと、参宮線普通列車として運用されるキハ25形がやってきました。2両編成でトコトコ走っております。近鉄が圧倒的な強さを誇るこのエリアでもJR東海参宮線を見放すことはなく、名古屋から鳥羽を結ぶ2~4両編成(4両が大半と書きましたがごく一部らしいです)の快速「みえ」を10往復強も走らせています。自由席であれば追加料金不要ですが、途中で伊勢鉄道を通ったり、多くの区間が単線だったりと制約が多く、参宮線を見下ろすような形で奥を通過する長大の近鉄特急を見るとその差は歴然です。

 

駅に戻ります。行きでは気づかなかった超アバウトな看板も。ここも伊勢市なんだから伊勢だろう。

 

イヤホンの左右を間違えて取り付けているセブンイレブン

 

駅に到着。先ほど左側、賢島方面から北には海が見えましたが、伊勢市方面から南を向くととんでもない山道になっていました。人の気配すらありませんが、どこに続いているんでしょう……さすがにこの道を進む時間と勇気はなく、次に来た電車に乗ることに。

 

近鉄鳥羽線 急行 鳥羽行 8:30池の浦→8:33鳥羽

鳥羽止まりの列車でひとまず鳥羽へ。近鉄の車両は種類が多すぎてこれが何系なのか、珍しいのか、てんで分かりません。

 

鳥羽までは1駅。折り返しはなんだかカッコいい「普通 明星行」。車庫が併設されている駅ですが、上り列車としては平日の朝、この1本だけの運用らしいです。下りでは終電として途中駅で日を跨ぐロマンティックな明星行もあるようで、ちょっと乗ってみたいですね。

 

近鉄志摩線 特急 賢島行 8:53鳥羽→9:10志摩磯部

我々が乗車してきた鳥羽行の後に続く賢島方面は、同じく鳥羽止まりの普通、賢島行特急、賢島行特急、賢島行普通というラインナップ。普通列車を待つとなると当駅で1時間弱待たされるわけですがご安心ください、我々には最強のきっぷ「まわりゃんせ」があるではないですか。

前回でも触れましたが、この最強きっぷには松阪~賢島駅間の自由乗降区間で使うことのできる特急券引換券が4枚もついています。特にこの先、鳥羽~賢島駅間においては普通列車が毎時1本、トコトコ2両編成でやってくるため、これだけでは伊勢志摩観光を満喫しきれない!という時のための救済策です。これを活用しない手はありません。やって来た1本目の特急に乗車します。

 

車内は存外新しめで、調べてみたところ22600系(AF)という2009年デビューの車両らしいことが判明。→追記:と思ったら乗ってる車両は後ろの22000系らしいです。近鉄の汎用特急に2010年付近の血が流れているとは思っていなかったので驚きつつフルカラーの車内LEDに目をやると、「三 重…くもりのち」という不穏なメッセージがスクロール。実はこの旅行当時、猛烈な勢力で先島諸島に接近し、付近で停滞したため動きが予測しづらかった台風11号が長崎付近を北上中でした。当初は西日本を縦断するおそれもありましたが最悪の事態は免れ、しかし強大な勢力の強風域には入っており、予断を許さないという状態でした。今日は屋外でのイベントがメインであるため、雨雲には避けて通っていただきたいところ。

 

たいへん雰囲気の良い特急に目的地まで揺られていたいところでしたが、特急券は次の停車駅である志摩磯部までのためやむなく下車。旧磯部町の中心駅であったため、今でもしまかぜを除くすべての定期列車が停車する中規模の駅です。

 

なるほどたしかに大きい駅ですが、その割には広告や掲出物がほとんどなく、人の姿もなく、がらんどうとしています。派手な色使いをした床面と真っ白な天井と壁面が得も言われぬギャップを生んでいます。

 

駅舎の外観はおおよそ日本風ではなく、西欧を感じさせる雰囲気。地元利用が中心の駅でこのような駅舎になるとは考え難く、となると観光客がたくさん利用する"何らか"をモチーフにしたものであると推測できます。しかし駅前はご覧の通り、観光客の姿も賑わいもありません。"何らか"はもう閉業してしまったのでしょうか。

 

駅前には「ポイ捨て禁止のまち 磯部町」という独特なキャッチコピーを掲げる看板が。なんか似たような町がどこか山口県のほうにもありましたね

かつては多くの客がこの駅周辺を利用し、一部にマナーのなっていない人もいたということでしょう。このように幅広い客層が集まる施設となると、ちょっと絞れそうな気がしてきます。

 

駅に戻ってみると普通では考えられない内装や建築に溢れていることが分かります。しかしその"施設"を想起させるような掲出物は一切なく、それが閉業していたとしたら不自然な状態です。

 

上りホームに降りると、発車標として絶滅危惧種の反転フラップ式案内表示器(通称:パタパタ)が設置されていました。

 

下りホームはこんな感じ。留置線としてのみ使用されている3番のりばが1番のりばの横にあり、東から3・1・2番のりばとなかなか気持ち悪い並びになっています。河辺駅は番号振り直すのに……

 

近鉄志摩線 特急 賢島行 9:30志摩磯部→9:37鵜方

その"施設"が何者なのかは一旦置いておいて、駅巡りを済ませ次の特急に乗車。これでまわりゃんせのフリー特急4回分のうち3回を贅沢に使ってしまいました。

車両はおなじみの近鉄汎用特急ですが、これが何系か分かっていないのでひょっとするとおなじみではないかもしれません。近鉄の車両形式について当ブログでは理解を放棄していますのでご承知おきください。

 

次の停車駅である鵜方駅で下車し、何やらデカめのバスに乗り換えています。この形で頭上に降車ボタンが並んでいる光景はなかなか新鮮ですが、一体どこへ向かうのでしょう。

 

三重交通 志摩スペイン村行 9:50鵜方駅前→10:02ホテル志摩スペイン村

みなさま~(聖地巡礼

というわけでやって来ましたは志摩スペイン村三重県志摩市磯部町にある、スペインをモチーフとした近鉄のテーマパークです。

そうです、先ほど訪れた志摩磯部駅にあった数々の違和感は、かつて志摩スペイン村の最寄駅として抜擢され栄耀栄華をきわめた名残を色濃く伝えていたのです。

 

かつて磯部町に所在した志摩スペイン村は、合併により自治体が志摩市に。2007年には志摩磯部駅から出ていたバスを志摩市の代表駅である鵜方駅発着に移動することで、志摩市観光の玄関を一本化することにしました。この変更によって志摩スペイン村そのものは動いていないのに最寄駅が変わり志摩磯部駅スペイン村開業とともに改築した駅舎を持て余すことになってしまったのです。実働時間(今も地元利用があるため語弊はありますが)は1994~2007年のたった13年、今となっては大きな役目を失ってからの時間のほうが長くなってしまっています。

一応はまとまった利用があるので廃止にはならなさそうですが、かつての用途を喪った状態で半ば放置されているのは非常に興味深い事例だと思います。

 

というわけで、本日の目的地はここ・志摩スペイン村です。本日の残りの予定はここで遊び呆ける、それだけです。全力で楽しもうと思います。

しかし、オタクのくせしてなぜ三重に来てまでテーマパークで遊ぼうとしているのでしょうか?否、オタクだから志摩スペイン村にやって来たのです。

 

www.youtube.com

何を隠そう、R含め我々が志摩スペイン村を知ったきっかけは、バーチャルYouTuberである世怜音女学院中等部一年演劇同好会所属にじさんじも所属の周央サンゴさんなのです。そもそも、この志摩関西回遊の発端はRが「志摩スペイン村、行きたくね?」と私に持ち掛けたのが始まり。つまり旅行のメイン・イベントとして据えているのが今回だったのです。

動画内で熱く触れられていたのがチュロス。手前に伊勢神宮鳥羽水族館などの観光地があるせいでテーマパークにしてはガラガラであるというこの志摩スペイン村(本当にガラガラでした)、チュロスを注文すると作り溜めがなく焼きたての状態でたいへん美味しく食べられると大絶賛。恥ずかしながら固そうなイメージがあり今までチュロスを避けてきた私ですが、せっかくならとシナモン味を注文。焼くために数分待たされ出てきたチュロスをガブリ。サクサクモチモチでめちゃくちゃ美味いじゃん!なおR曰く「ここが初めてのチュロスだと他が食えんくなると思う」とのこと。

 

あとは遊び呆けます。ジェットコースターなどの絶叫系もあったものの、写真があるわけがないので概ね割愛。当時はこの記事の内容の薄さを懸念していましたが、志摩スペイン村に着く前のことをダラダラと書いたのでここまでで5000文字弱、意外となんとかなりました。こちらはデンジャラスなルートを経由しつつ園内のエリアを一周する遊覧機関車。

 

不思議の国のアリス」内でスペードのQを見つけてスペQポーズをとる八川。なんだこの絶望的なビジュアル。

 

※元ネタ。エミリーかわいいよエミリー。EMT*3

 

「氷の城」に設置されためちゃくちゃ冷たいベッドに横たわるR。じょしらく最終回?

 

キャラクターミュージカル「パティオ デル カント~ダルシネアの秘密の花園~」。誕生花をテーマにした楽曲をキャラクターが1曲ずつ披露していく演目……なのですが、諸事情により7月まで歌ったところで突如ショーが中止に。10月の歌聞きたかったんだけど!!

 

しかし空は予報とは大違いの青空、考えられるのはキャストの体調不良。翌日のミュージカルも全公演(同じ演目を2回)が中止になっていたため、推測が正しければ不安この上ないことですが……。ニュースになっていないのでおそらく大丈夫だとは思いますが。我々としては予報が外れて嬉しいのですが、ちょっと手放しに喜ぶのはよろしくないですね。

 

6時間ほどかけほぼすべてのアトラクションを回った後は隣接するホテル志摩スペイン村へ。ネットカフェ宿泊であった昨日に比べ格段に質が向上しております。予約した時点では正直テーマパークよりこの部屋のほうが楽しみでした。私は旅先のテレビを適当に点けてダラダラ~っと観るのが好きなのですが、Rはイヤホンをしてアニメを視聴していました。ちょっと悲しい。

 

夕食・朝食つきのプランで申し込んだため食料の心配もいりません、というより、こんなところに泊まっておいて心配する必要がありません。ンゴちゃんが動画で言及していたスペイン料理を選択、まず出てきたのはピンチョス盛り合わせ

 

野菜のクリームスープ。極度の野菜嫌いな私ですが、旅の高揚も助けてか味付けが良いのか、ゴクゴクいけました*4

 

牛ロース肉のグリル。大好物につき時間をかけて食べました。

 

もうこれだけでも十分なのですが、ここで後続に構えていたのは主食級の海の幸パエリャ(Rがかっさらっていった後のすがた)。こんな立派なエビはじめて食べました。うまいうまい。

 

デザートに頬を落としスペイン料理コースは完結。非常に濃い1日になりました!

この後は志摩スペイン村を構成する施設の一つである「ひまわりの湯」を堪能し終了。通常1,200円、志摩スペイン村入園の場合は900円ですが、近畿日本ツーリストからプランを予約すれば入湯税だけで済みます(150円くらいでした)。皆さまも近鉄遠征の際にはぜひ、お時間を作って志摩スペイン村へどうぞ。

 

次回 輝いてる僕らを映して

こいついっつも水族館行ってんな。

*1:ホーム端にあった建植式のものは新タイプで、ひらがなが併記されていました。

*2:ほか東海道貨物線にありながら旅客列車を走らせたナゴヤ球場正門前駅、JR東海としては廃止され愛知環状鉄道に移管された7駅、貨物のみ発着していた西名古屋港駅

*3:エーリカマジ天使。キャラクターが違う。

*4:コーンスープをゴクゴクいくな。