いよいよ帰るだけになってしまいました、八川です。
本日はゆったりめのスタートとなっており、岡山を7時43分に出て、京都で少々時間を潰し、さいたま新都心に23時ごろ着く行程を組んでいます。18きっぷなのでもちろん全区間在来線で乗り通す予定です。
少し早めに岡山駅に到着し、知り合って6年になるネッ友(非鉄オタ)と念願のエンカウントを果たし、数十分間おしゃべりしてました。「そういえば岡山にはあの人いるな……」と思って前日に声を掛けましたのですが、どちらも住処を離れる機会が少なかったためかすぐにOKが来ました。温まった年月的にも結構嬉しかったです。
津山線のホームに降りると国鉄急行色を纏ったキハ47ノスタルジーがいました。出会えるとは思ってなかったどころか存在を忘れていたので驚き。
では、7時43分発の相生行に乗って東京を目指そうと思いますが、もう1本目から遅れています。どうやら安全確認を行った影響のようです。こんなに分かりやすい不穏はありません。果たして無事にたどり着けるのでしょうか。
山陽本線 普通 相生行 7:43岡山→8:54相生
電光掲示板の表示から少し回復して、6分遅れで入線してきました。地味にクハ115-1111という嬉しい車番でした。ちょっとラッキー。
岡山終着のやくも2号から接続を取るダイヤが組まれているようで強制的に待たされました。すごくアンラッキー。引退発表が出たばかりの381系が見られたのでヨシとしましょう。
列車は11分遅れで岡山を発車。相生では1分接続となっており、ここまで遅れると待ってくれない可能性が出てきます。これはちょっとマズいことになってきました。
というのも、元々京都でしばらく行動を共にする予定だったいーえるさんから、前日になって姫路から合流するという連絡が入ったのです。このため、別に私ひとりが勝手に旅程崩壊するだけならまだ良いのですが、今回の場合姫路から合流する彼を待たせてしまうことになるため、良識のある人間として遅れるのはできるだけ避けたいのです*1。
#有年でうねうね
山陽本線 普通 姫路行 8:55相生→9:18姫路
驚異の遅延回復で相生に定刻通り着きました。
なんなら入線も撮れました。
どうやら乗車した相生行は元々通勤時間帯ということでダイヤが緩々に設定されているらしく、通常18分かけて瀬戸まで走破するところをこの列車は余計に5分(23分)かけてのんびり走るようで、まずここで6分ほど遅延回復。この後もいつもより多めに加速しまして、三石駅発車時点ですでに定時に戻っていました。戻るとしたら三石~上郡の長区間だと思っていたので、まさか手前の段階でスジにのせるとは……。
とここで、姫路から乗り換える予定の新快速が途中の網干始発であることに気づき、「どうせなら始発で乗った方が確実に席確保できるし、いいんでね?」ということになり、いーえるさんにその旨を伝えて乗り換えることにしました。
山陽本線 新快速 近江塩津行 9:14網干→10:59京都
というわけで新快速に乗車し、しっかりと向かい合わせの駅を確保。揺られること約10分、いよいよ姫路に到着、いーえるさんと初エンカです!
萩薬師「こんにちは(着席)」
八川「????????」
萩薬師「萩薬師です」
八川「???????」
萩薬師「ビックリしました~?(スマホからいーえる氏の声が聞こえる)」
八川「???????(まだ硬直している)」
萩薬師「ブログのネタになるでしょ~」
なったよ!!!(怒)
ドッキリを仕掛けられました。その名もズバリ「サンライズを見送ってくれたはずのオタクと突然関西で合流したらどんな反応をするのか?」。答え、思考停止します。
元よりいーえるさんと萩薬師さんは仲が良く、どうやら私がいーえるさんを誘った段階でこのドッキリの計画が進んでいた模様。前日に夜行バスで京都入りし、新快速で姫路まで行き迎撃されるということが2月に決定していたことが分かります*2。そうか、だからわざわざこのためにサンライズを見送ってくださったのか。そしてその段階でこのドッキリは決定していたのか。悔しい。ものすごく悔しい。通話の先でいーえるさんが爆笑していました*3。
ドッキリが成功しご満悦の萩薬師さんは、新快速の次の停車駅である加古川で降りていきました。いやボックス取った意味は??
ただこの乗車は予想外だったようで、本来姫路での乗り換え時間に突撃されるはずが、私が突然網干始発に切り替えたことで姫路城による時間を削り乗らざるを得なくなってしまったようです。ドッキリを仕掛けられた側のせめてもの抵抗でした(遠吠え)
(2022年3月22日追記)……ドッキリを仕掛けた視点からもブログが出ました。ニヤニヤしながら夜行バスで京都に向かう萩薬師さんをぜひご覧ください。
hg894.hatenablog.com
ζ*'ヮ')ζ<うっうー!
高槻駅に着いた瞬間に高槻やよいが高槻市の公式観光大使になっていることを思い出しました。旅程組んでる段階で思い出してたら確実に寄ってました。これは後悔。
京都に到着。地下鉄でやってきたいーえるさん(本物)と合流し、嵯峨野線にあるラーメン屋さんを目指そうと思ったものの目の前で電車が発車。萎え萎えになった2人は「そもそもまだ時間あるし、ちょっと別の所行こうか」という話になり、私の提案で奈良線へ。
JR奈良線 普通 奈良行 11:19京都→11:24稲荷
※写真は3年前に木幡駅で撮影。
ちょうど205系1000番台が停車中だったのでこちらに乗車。前回京都に来て以来3年ぶりの乗車になります。
FFの方にいなりさんという音鉄の方がいらっしゃるので稲荷駅で降りてみました。駅から出て2秒で伏見稲荷大社というとてつもない好立地ですが、京都駅から2駅ということでみやこ路快速は通過します。伏見稲荷自体は行ったことがあるうえに時間を食われまくるので今回はパス。
JR奈良線 普通 京都行 11:31稲荷→11:36京都
駅舎を撮っている間にいーえるさんが「おお、次の京都行103やん」とさらっと衝撃発言。2編成しか残っていない103系に偶然当たることができました、いなりさんパワーおそるべし。廃車になる寸前まで行ったにもかかわらず不死鳥のごとく蘇ったNS409編成です。3年前に惜別乗車しにきたはずだったんだが
わずか5分の乗車でしたが、遭遇できたという事実で満腹の私は数枚だけ写真を撮って足早に立ち去りました。3年前に撮ってるし
今回の改正は減便が相次いでおり、どうも奈良線も例外ではないらしく、改正の度に落ちると言われている103系も今回は本当にヤバいのでは?と噂されているようです。線区は違いますがこの日もおおさか東線を去る201系の回送が行われており、国鉄車が関西圏から確実に姿を消しつつあるのは間違いありません。
嵯峨野線 普通 亀岡行 11:53京都→11:57丹波口
103系との邂逅を終え、丹波口のラーメン屋さんへと向かいます。嵯峨野線だけやたらホームが遠くちょっと疲れます。
丹波口駅に到着。高架下とはいえ駅舎が不安になるほどコンパクトです。ここで記念にICOCAを購入したのですが、デポジット500円以外に強制で1500円を吸われしっかりチャージされてしまいました。
ここから徒歩2分ほどのラーメン屋「魁力屋」さんでお昼ご飯をいただきました。北与野にもあるチェーン店のようですがラーメンガチ勢というわけではない私が行ったことがなく初挑戦、めちゃめちゃ美味しかったのでまた行こうと思います。これ北与野だったら乗ってる九条ネギが深谷ネギにすり替わってるとかありますかね
丹波口駅に戻ると、行きは素通りしていた「平安京朱雀大路跡」が。ズバリここ!というわけではないようですがすぐ近くに通っていたようで、1500年の歴史を感じます。
嵯峨野線 普通 亀岡行 12:57丹波口→13:14保津峡
ラーメン完食後はいーえるさんのおすすめで保津峡駅へ。嵯峨嵐山駅から一駅隣ですが、嵯峨野線(山陰本線)の新線切り替えにあたり峡谷のど真ん中をぶち抜いた際に作られた駅で、ホームからは絶景を望むことができます。
こりゃすげえ。駅ホーム上から撮影した光景だとは思えません。渓谷にぶら下がる吊り橋からの眺めのようです。一時期登山にハマっていたのもあり、こういう景色に結構弱いです。
ちなみに私はめちゃめちゃ高所恐怖症です。風は強いわ小雨はパラつくわで一刻も早く駅を立ち去りたかったです。眺めはいいんですが本当に吊り橋にいる気分になりました。
嵯峨野線 普通 京都行 13:23丹波口→13:44京都
※写真は3年前に撮影。映り込んでる方々が全員半袖なので察してください。
命からがら(?)京都駅まで戻ってきました。車内では「静岡ローカル区間が面倒くさい」「なら新幹線使ってもいいんじゃない?」「使うか~」と冗談めいた会話をしつつもこれから帰宅に9時間かかることにわりと憂鬱になってました。
いーえるさんはこの後何かを撮りに行くということで、高槻方面へ。お見送りをしたのち上りホームに来たところ車内トラブルがあったようで新快速がなかなか来ません。その間によく分からない回送の223系が通っていきました。乗せろ。
琵琶湖線 新快速 近江塩津行 14:00京都→14:53米原
結果3分ほど遅れて京都駅に入線。琵琶湖線内はそれまでと比べ結構停車駅の多い新快速はなかなか遅れを回復できず、複々線区間が終わり複線区間に突入すると同じく遅れている野洲行の普通に追いつきそうになり大減速するシーンもありました。とうとう琵琶湖線にも必殺徐行区間が
車内トラブルってこれのことですかね。
米原手前では新幹線速度向上のために製造されてきた歴代の高速試験車両がズラリ。先ほど駅間で止まりかけた新快速が申し訳なさそうに通過していきます。
東海道本線 普通 大垣行 15:00米原→15:35大垣
4分遅れで到着した新快速から急いでJR東海へ……と階段を駆け下りたら今ちょうど入線しているところでした。さすがに遅すぎでは?と思っていると案の定発車が2分ほど遅れたため何かあったようです。
何かありました。豊橋地区の強風の影響で遅れ・運休とのこと。今回の帰宅旅程は掛川~熱海のみロングシート区間と極限までクロスシートで行こうと組んだため1本でも逃すと地獄が待っており、まあ実際そこまでロングシートが嫌かというとそうでもないのですが、せっかく組んだので出来ることなら予定通り快適に帰りたいわけです。
関ヶ原のあたりで急に車窓が銀世界に変わりました。ちゃんと天気予報を見ていたわけではありませんが雪マークが出てたらさすがに気づくので、強風が吹き荒れ雪の舞っているのは異常と言っていいでしょう。こういうのが前日までにあったら激萎えだったので、帰宅途中でまだ救いがありました。
東海道本線 特別快速 豊橋行 15:56大垣→17:27豊橋
電車の遅れはなんとか回復し、大垣手前では車掌さんがこんなアナウンスを。「本日この電車の遅れは回復いたしましたが、名古屋方面の接続列車につきましては駅の電光掲示板をご確認ください」とのアナウンス。ご確認したところ、乗車予定の15時41分発新快速豊橋行がまるまる運休。この時点で豊橋から掛川行の311系に乗り換えることが不可能になり、夢の旅程は崩壊しました。帰れなくなくなったわけではありませんがもうこの時点でしおっしおに萎えてしまいました。車内では爆睡していたので、前日に中央線で運行を開始した315系は探そうとすらしませんでした。
目覚めると、JR飯田線の船町駅を勢いよく通過する名鉄の電車というぶっ飛んだ光景*4を見ることができました。眠い目をこすりスマートフォンを見ると
運 転 見 合 わ せ
貨物列車が立ち往生してしまったようで、この先の東海道線が塞がってしまいました。こうなるとクロスロング以前に帰宅が終電になりかねません。厭世ならぬ厭東海道線的気分に陥った私は
新幹線に逃げました。
だって早く帰りたかったんだもん。だって眠かったんだもん。だって掛川行に接続してくれなかったんだもん。
いーえるさんと冗談で交わした会話が現実になってしまいました。実のところ浜松からひかりに乗って熱海まで抜けてしまうのもアリだと思っていたのですが、まずこのひかりに接続する掛川行に乗れなかったので豊橋からこだまに乗りました。なおこだま号は全駅で後続ののぞみ等いろいろを待避していたため、乗る予定だったひかりに熱海時点で3分後ろにまで迫られています。つまり小田原で抜かされます。遅い。てかこれ新快速を運休にしたJR東海が悪いので返金を
東海道新幹線 こだま740号 東京行 17:41豊橋→19:01熱海
新幹線にしては遅いとはいえ、在来線に比べ2時間も早く熱海に到着です。当時はノリで課金して失敗してしまったと思いましたが、あのまま東海道線を乗り通していた時のことを考えると、今となっては新幹線にして正解だったなと思います。趣味で乗ったのは実に5年ぶりでしたし、こだま号にも初めて乗れました。少々高めな勉強料がつきましたが、同時にしっかり時間と空間を買えたので後悔はありません。ウソです。めちゃめちゃひかりに乗りたかった。
上野東京ライン 普通 小金井行 19:26熱海→21:37さいたま新都心
こだま課金は必ずしも悪手ではなかったと言い切れるのは、熱海で収録中だったかなゆめさんとお会いできたこと。改正で消滅する黒磯行を収録したばかりらしく、このあたりの改正案件を全捨てして中国地方に逃げた私とは大違い……と思いつつ新幹線乗り換え改札で合流すると、「よろしければ」と綾鷹抹茶とチョコレートをくださいました。綾鷹抹茶で飼い慣らせるほどの古典的条件づけがなされている八川はこれに大喜び。遠慮なくいただき(遠慮しろ)、これが記念すべき100本目の綾鷹抹茶となりました。本数的にも思い出的にも忘れられない1本です。飲みすぎだろ。
かなゆめさんはまだ熱海に留まるということで、クタクタの私はやって来た東海道線でお先に失礼しました。ここでグリーン車に乗ることはサンライズの中から決めていたのですが、新幹線の散財からもう自暴自棄になっているようにしか見えません。ちなみに磁気グリーン券なのは、丹波口で1500円を吸ったICOCAをここで使おうとしたらグリーン車システムには非対応らしかったので、券売機にICOCAを突っ込んで買ったためです。
鴨宮でどうすればこんな状態で放置できるのか疑問さえ感じるグリーン車案内が。鴨宮は上りだけ15両と10両でグリーン車位置がズレるため発注をミスったんでしょうか。
急にワープしてさいたま新都心に到着!神奈川県から荒川を渡るまで魂が抜けて写真撮ってませんでした。この写真もただ駅名標を撮るだけなのにブレてます。お疲れさま自分。
熱海から新都心まで快適に送ってくれてありがとうございました。休日ですが、10両編成ということもあり普通車はかなり混雑してました。グリーン車乗って良かったです。
帰ってきた~!!
駅に着いた瞬間はあまり実感が湧きませんでしたが、改札を出て「帰ってきたんだ」「現実に引き戻されたんだ」という感情がひしひしと湧いてきました。
これにて5日間にわたる中国地方遠征は終了となります。最後の方はグダグダでしたが、実に100時間弱にわたる長い旅でした。読者の皆様も、ここまで拙文に付き合っていただきありがとうございました。この遠征だけで25000字くらい書いてたみたいです。
ただいまポチャッコ!!