四国地方旅行②──僕らを海岸線に映して

𝑴𝒂𝒓𝒖𝒈𝒂𝒎𝒆 𝒆𝒌𝒊𝒏𝒂𝒊 𝑷𝒐𝒔𝒕 𝑶𝒇𝒇𝒊𝒄𝒆から、おはようございます。八川です。

四国旅行2日目となる8月8日(月)。遠征でもないので、始発から動くムーブはせずゆるりと目覚め、東横インのバイキング朝食をいただき、チェックアウトを済ませて8時21分発の特急いしづち6号高松行で高松まで向かいます。

 

ベッドの下に財布を忘れていました。

1本目から自責で旅程が狂う展開に恐れおののいています。もっともキツキツの旅程ではないため、朝8時から終わりだよ~(o・∇・o)なんて展開にはならないので読者の皆様はがっかりしているかもしれませんが、もそ財布を置いたまま特急に乗っていたらと思うと背筋が凍ります。きっぷを財布の中に入れていなければ確実に気づいていませんでした。危ない危ない。良かったね(呆れ顔)

 

目的の駅までは次の普通でも特急でも同じ時刻に着くため、のんびり駅を観察しつつ普通列車を待つことに。古そう看板を見つけてひとりでワクワクしてました。Bさんは眠そうでした。起きたばかりだが……?

 

予讃線 普通 高松行 8:48丸亀→9:34高松

ラッシュ終わりの予讃線に突っ込まれる2両ワンマン!!とはいえ丸亀まではガラガラだったようで、しっかり全員着席できる環境でした。後続の特急のほうが利益率は高いですが、逆に座れるか怪しい気がしてきたのでこちらを選択。地味に四国初の普通列車です。

 

高松駅に到着。左は主に特急いしづちで使用される8000系、右は高松まで乗車してきた7200系なのですが、東日本に洗脳されきっている目には世界線を間違えた400系新幹線と207系900番台にしか見えません。

 

高松駅の駅舎は「四国スマイルステーション」なるキャンペーンの一環で、透け透けスケルトンの顔が不敵な笑みを浮かべています。微笑みの妖精「すまいるえきちゃん」なる物体が四国の駅を素敵な魔法にかけたらしいのですが、高松駅はそれがあまりにも如実に表れてしまっているようです。

 

特急うずしお9号 徳島行 10:08高松→10:18屋島

高松からは高徳線特急のうずしおに乗車します。こちらも南風同様2700系が幅を利かせている区間ですが、腫れ物扱いの2600系*1のほか、1往復だけキハ185系による運用が設定されています。これは徳島県内の特急剣山・むろとに充当される当系列が高松所属であるためで、その送り込みを兼ねた運用がこの9号というわけです。

 

普段は2両編成での運用ですが、夏休み期間につき中間車として指定席車両のゆうゆうアンパンマンカーを連結。子連れの方々は皆この車両に乗り込んでいきました。のちの車内アナウンスでは満席とのこと。自由席の我々は静かな環境で国鉄型車両を楽しむことができました。元より自由席しか選択権がないわけですが。

 

屋島駅で下車するとすぐさま目的地までのシャトルバスが。ことでんバスによる運行にもかかわらず、ことでん屋島駅を越えてJR屋島駅まで乗り入れてくれるやさしさに感動です。

 

屋島といえば、日本史で習う源平合戦のひとつ「屋島の戦い」が有名です。四国の拠点を失った平氏が滅亡の一途をたどることを決定づける奇襲でしたが、中身よりも平家物語に出てくる那須与一による「扇の的」の逸話が有名でしょう。船の竿の先に載せた扇を落とせと挑発してきた平氏に対し、源氏の与一がこれを見事に撃ち抜くという話です。今年の大河ドラマは結局見ていないのですが、屋島の戦いはどのようにフォーカスされたのでしょうか。なおBさんはこの戦いを覚えていませんでした。

 

シャトルバスを降りて、目的地である屋島水族館へ向かいます。密対策でしょうか、水族館の入口ではなく道中の商店でもチケットを売っていたのでそちらで購入。熱中症対策ということで沖縄黒糖飴もいただきました。ありがたいですがここ四国なんだけどな。

 

屋島水族館がある屋島山上からは海を眺めることができました。山の上、ということは源氏はここから奇襲攻撃を仕掛けたんだろうなあとか考えてましたが、あとで調べたら崖から奇襲を仕掛けたのは屋島ではなく一の谷でした。人のこと言えませんでした。

 

いざ入kフンボルトペンギン……

 

日本でも数少ないアメリマナティ……

 

ネオンテトラ……

 

暑さでくだばっているコツメカワウソ……

 

泳ぎも跳ねもせず半身浴するイルカ……

 

標本にされる被害に遭ったヒガイ……

 

ウミガメに乞食するコバンザメ……

 

近づくだけで恐慌状態になる古典的条件づけのなされた金魚……

 

ウツボ……

 

ミーティ……(違う*2

 

かわいい海のなかまたちを一通り堪能しましたが、肝心のアイツがいません。クラゲです。あのぷかぷか漂うようすがたまらなく好きなので楽しみにしていたのですが、飼育員さんに尋ねたところ「シーズンではないので展示してないです」とのこと。クラゲにシーズンなんてあるのか……とも思いましたが、Bさんは楽しみにしていたマナティを観測できたので満足そうでした。ちなみに、Bさんにとってクラゲは鳥取で刺されたことがある天敵らしいのでいないほうが良かったらしいです。

ところで、2022年夏に水族館。アニオタなら何か思い浮かぶものがあるかもしれません。

 

さかなー。

 

チンアナゴー。

 

旅先のハイな気分もあり、混雑しているわけでもなかったので、人がいない隙を見計らって真似事をしてきました。本州から来ると宇多津に大きい水族館が別であるので、いい感じの混み具合だからこそやれる……!と思ってしまったんです。すみだ水族館でできるわけないだろ。

 

水族館を後にしてふたたび屋島駅へ。今日の目的地はここだけだったため、後は明日に備えた移動をすることになります。バスが邪魔である。

 

高徳線 普通 高松行 15:02屋島→15:23高松

ちょうどいい時間の列車が普通列車であったため、高松までは1両ワンマンで移動。Bさんは1両の列車に乗るのが初めてだったそうです。座席はそれなりに埋まっていました。

 

高松駅から徒歩1分ほどにある「めりけんや」で、チェーン店とはいえ本場の讃岐うどんを遅めの昼ごはんに。8月はすだちフェアということで添えてあるレモンがすだちに変更されていました。麺はコシがあって美味しかったです。すだちもグッド。

 

特急いしづち17号 15:50高松→18:26松山

高松からは予讃線特急いしづちに乗車。宇多津で岡山からやって来たしおかぜを前に併結し、松山まで向かいます。見返していて自分でも驚いたのですが、朝の風景使い回しではないです。

 

車内でミリシタをしていたら真壁瑞希のソロ曲・Silent JokerのMM(一番難しい譜面)をフルコンできたため、静かにはしゃいでいました。去年の今頃は2MIXしかできなかったのに……。リズム天国しかできなかった私が、Lv17とはいえMMの曲をしっかり叩けているのが怖くなってきました。

 

2時間半をかけ特急は松山に到着。愛媛県にも上陸し、四国4県はすべて制覇しました。明日のための移動はここまで。振り返ってみるとただ水族館に行っただけですが、それでも楽しかったです。

 

一息ついてから、駅ナカにあった松山ラーメンなるものを夜ご飯にしました。佐野や喜多方のような知名度があるのかと思いきやそういうわけでもなく、店ごとにまちまちなようです。この店は昭和の昔懐かしい味と銘打っており、コショウをふんだんに振ってあったため、まずスープの一口目で咳き込みました。美味しかったのでヨシ。

 

丸亀を出るときには旅行だからとかなんとか言ってましたが、明日は始発から出ることになっているため、少し離れた中心街からはちょっと外れている駅前のビジネスホテルに。駅からの距離だけを重視したため部屋は笑っちゃうくらい狭かったです。これは入口から撮った写真です。

少し離れたところにある道後温泉に入ろうかとも思いましたが、始発に備えるため近くにあるスーパー銭湯へ行くことに。本場ではないとはいえ同じ道後温泉と思えばオーライ。と言いつつも、再訪して本場にも行きたいです。

 

1日の締めくくりとして、風呂上がりにもう一度駅に向かって最終表示と駅ナンバリング表示を記録。ATOS管内で駅独自のナンバリングドットを集めている身として、この松山駅の発車標は見逃せません。始発への備えはどうしたんでしょうか。

 

次回 心の行方を今はまだ

*1:2700系の前身。空気ばね式車体傾斜装置を搭載したもののこれが土讃線に対応できず、うずしおのみで運用。2700系とはほぼ同一の見た目。

*2:コロソマのアルビノ個体らしい。