電車に揺られこの街まで

ダイヤ改正の記事を書いておきながら、ATOSそっちのけで東武鉄道に乗っていました。八川です。
12月18日(日)、かねてより仲の良いFFさんにお誘いいただいていた催し事があったので、今回はそちらに参加してきたことをご報告する記事でございます。まずは参加者紹介。なお説明文は私の偏見です。敬称略。

 

ちよめ

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1日3食とプリンセス・プリンシパル4周を欠かさない鉄道オタク。双葉杏馬場このみ菊地真・永吉昴などといったアイマスの担当キャラクターの系統からなんか好みが見える。

 

ゆのつ

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マヤノトップガンを愛する大変な途中下車シリーズ作者。湘南新宿ラインの渋谷~国府津~高崎間281.3kmを寝過ごし駅前の公園で野宿した経験がある。

 

えふ

2141.hateblo.jp

ダイタクヘリオスを愛する大変な途中下車シリーズ作者。私が根府川快速アクティーを収録していたところそのグリーン車に偶然えふさんが乗っていたことがあり、窓越しの邂逅から20ヶ月越しの再会。

正直この錚々たるメンバーになぜ私が放り込まれているのか分からずに最初ガチガチに緊張してましたが、皆さんフレンドリーな方で楽しい時間を過ごすことができました。今回はそんな東武おでかけを記事にしていきます。よろしくお願いします。

 

その前になぜか中野でATOSを録っています。改正までの休日の数はかなり少ないので、ホリデー快速を頑張るにはホリデーに出向くしかないのです。今回は早起きして別の予定に組み込む行為をやりがちで、合成できた時は「私、もしかして天才……?」と自分を褒め称えてやるのですが、大抵は当日面倒になるのがオチなのでよろしくないですね。この日は人と会う約束をしていたこともあって頑張れました。

 

本日の集合場所は浅草。中野からは東京メトロ東西線と銀座線を使うのが最安ですが、ついででこちらも改正で臨時化する「日光」(スペーシア日光に置き換わる)を池袋で収録しました。埼京線の人身事故が影響して接近放送は駅員被りとなってしまったため再訪確定です。この時間に2度同じ場所に行くの嫌だなあ。

 

池袋から浅草までの最安は都営バスの草64系統「池袋駅東口→浅草雷門南」行になるので、こちらに乗り換えます。ATOSの計画をぶち込んだ結果集合時刻まで1時間以上持て余しているので、1時間ほどかけて浅草に向かおうという算段です。鉄道の路線図で位置関係を把握しているせいで、駅間の近い東京都内を走る都営バスは異常に走行距離が長い気がしてしまいます。

 

終点・雷門南に到着。バンダイ喜多方ラーメン坂内が一堂に見渡せる観光名所です。雷門を見ろよ。

 

歩いて3分ほどで集合場所の東武浅草駅に到着。浅草観光は何度かしていますが東武を使ったことはなく、東武浅草駅は初訪問です。私鉄の単独ターミナル駅って感じがしていいなあ。

 

東武電車のりばの表記にはバリエーション豊かな方面案内が併記。この中のどこかへ行きます。

 

秒で答え合わせ。9時40分発の特急りょうもう7号赤城行です。そうです、今回の目的地は群馬県・赤城。なんでも美味しいラーメン屋があるとのことで、是非一緒に食べたいだとか。ゆのつさんは諸事情で遅れて合流するとのことで、ちよめさんえふさんと改札前で集合し、ラーメンを目指してさあ乗り込み。この時むっちゃくちゃ緊張してました。

 

車両は「りょうもう」専属車両の200系。一部運用が「リバティりょうもう」として後継の500系に置き換わっていますがまだまだ現役で、2023年3月の改正では200系の運用が増えるそうです*1。ちょっと古めの車両に見えましたが車体はまだ30年ほどだそうで、足回りが流用部品のため今後どうなるんだろう……という感じらしいです。JRも大概詳しくはありませんが、私鉄になるとよりいっそう弱々しさが増します。

 

車内は至って普通の特急といった雰囲気。座席は近年リニューアルされたようで、良き座り心地かな。

 

いざ、赤城へ。浅草を出ると右に大きくカーブし、東京スカイツリーを臨みながら隅田川を渡ります。後ろ寄りの車両でカーブから前の車両が見える瞬間、良いですよね。

 

もはやこちらが本体となりつつある綾鷹抹茶偶然通りかかった佐川急便。このように綾鷹抹茶と風景を絡めてツイートすると「ひょっとして、八川か?!」と共通のFFさんに匂わせることができます。これは私とお出かけしたフリをしたい方にとってはお得な情報ですね。

 

途中、復刻塗装の200系とすれ違いました。現在運用に入っている7本のうち2本がこの塗装で、さらに1本は幕・自動放送ともに機能していないくたびれまくった車両が普通に運用入りしているらしく、「復刻引き当てたらどうしよう……」とお二方は危惧されていたようです。しかし私は放送目当てではないですし、その事前知識を蓄えているわけもありません。やっぱりこの場にいていいのか?

列車は太田駅から桐生線に入り、目的地である赤城に到着。途中うとうとしていたのもあってあっという間の2時間でした。まどろみながら赤城の地を踏もうとした瞬間、ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオとめっっちゃくちゃ寒い強風が私を襲い、眠気と吹き飛ばしていきました。さっっっっっっっっっっっっむ。これが北関東の洗礼か。この日はうっかりして首回りの防寒を忘れていたため、ただでさえ寒がりな身体に余計に寒さを感じさせます。無事に帰れるかな。

 

駅からものの数分で、文字通り本日のメインディッシュである「らぁめん 城ヶ崎」に到着(写真は閉店後)。どうやらこのお店、一部界隈ではどうも有名なお店らしく。今回の旅の立案者であるデレステ*2Pのちよめさん曰く、「ここの店主さんがデレステPで、城ヶ崎美嘉を担当アイドルにしてる。店名もそこから来てる」とのこと。1年ほど前から「赤城でラーメンを食べたい」と猛烈なお誘いを受けていたのですが、ものすごくオタク的なその理由は現地に着いてから初めて知りました。アイマスがこの旅の原動力だったんですね。

 

ゆのつさんはラーメン後に合流するとのことでしたので、行列に並んで30分ほど、ついに目的のラーメンが出てきました。チャーシューでかし。玉ねぎ多し。食べる前から美味い。案の定美味でした。このラーメンのためにもう一度赤城に行ってもいいくらい、本当においしかったです。ブログ書いてたらまた行きたくなってきたなあ。

 

それでこちらが、ラーメンが届き喜びを隠しきれないちよめさん。赤城の、城ヶ崎というお店に来て、双葉杏のTシャツを着てるのはちょっとデレステに毒され過ぎてる気がしなくもないですけど。

 

私が言える立場ではなかったです。すみませんでした。

 

赤城駅周辺の桐生・みどり市界隈は意外と鉄道が密集しており、城ヶ崎に至るまでの大通りをそのまま直進するとわたらせ渓谷鐡道線の大間々駅に到着します。車庫もある大きな駅で、赤城が桐生線の終着駅であることからもこのあたりが比較的大きめな市街地であることを示しています。

 

国鉄の路線ということもあり、足尾線時代からそのまま残っていると思われる古いホーローの駅看板が今でも現役で使用されています。これが関東の、首都圏から2時間の所で見れるとは……。やはり事前に何も調べてこないで正解だったかも。

 

ちょうど列車交換をするタイミングだったので、踏切を通過するようすを動画で記録。ちよめさんは駅構内から、えふさんは間藤方の跨線橋で撮影していたそうです。

 

駅に集合したタイミングで、遅れて来たゆのつさんがここで合流。企画者・大物下車作者・大物下車作者・ぼく。小さい頃、石井琢朗鈴木尚典がいる大矢監督時代のベイスターズ選手の一員になることを妄想していた時期がありましたが、若干それに近い感じの状況が大間々で繰り広げられています。あれ、なんで私いるんだ?

 

大間々駅からさらに進むと、渡良瀬川に架かる「はねたき橋」に到着。総工費5億円超の特徴的な観た目をした橋で、小規模くらいならバンジージャンプできそうなくらいの高さがありました。橋の上からの写真しか撮っていないのが悔やまれます。

その高さから一部では「そういう所」として扱われているようで、衝動を鎮めるための看板も設置されていました。後日、みどり市出身の知り合いに行ってきたことを話すと「ああ、あの名所……」と言っていたので、地元においても共通認識であるようです。私はこの近くの微妙に川の近い道路で定期区間を印字したパスケースを落とし「落ちる!」というのと「通ってる所がバレる!」という二重の焦りで恐慌状態でした。

 

大間々駅に戻ります。紹介しそびれましたが、車庫もある当駅では保存車も展示されています。こちらは2015年まで現役だったわ89-300形302。奥には撮り忘れましたがわ89-100形101も展示されています。2両だけが製造され、片割れの102は開業50日足らずで落石に乗り上げ廃車された伝説の車両らしいです。

 

♪子どもたちは夏の線路歩く~

自由に立ち入りできる線路で一度はやってみたかった鳥の詩ごっこ。実際には子どもでもないし、極寒の風が吹き荒れております。ほんと何やってるんでしょうね。

 

帰りの電車まで時間があるため、暇つぶしとしてわたらせ渓谷鐡道に乗ってみることに。駅構内に入るとホーロー駅名標がお出迎え!ほか「足尾方面」のホーローも残置されていました。いつまでも残っていてほしいものです。

 

わ89-310形の313がやって来ました。わ鐡現有の一般車両としては最古参のようです。

 

隣の上神梅(かみかんばい)に到着。駅舎・プラットホームが国の登録有形文化財に登録されている1面1線の駅です。かつては2面2線だったようですが、間藤寄りの分岐器以外に跡が残っていないため「保線用か対向ホームか」で議論になっていました。保線派八川敗北*3

 

駅舎は大事に扱われているようで、クリスマス装飾もなされていました。ライトアップの時間には帰りの列車に乗らなければならなかったのが残念。スピーカーもありましたが、特に自動放送は流れないようです。

 

帰りの普通列車より前にロッコわっしー号が通過。ディーゼル機関車ロッコの人気に対応するため製造された、自走式のトロッコ車両です。いつかこっちにも乗ってみたいですね。

 

帰りの列車はドデカく「ワンマン」表示を出しているWKT-500形502です。

 

余談ですが、3年前に八高・川越線209系3000番台が廃車待ちで桐生に回送されていた時、留置先の最寄りである下新田駅まで1区間だけ乗った時の車両もこの502でした(帰りは501号)。私のわ鐡乗りつぶし桐生~下新田・大間々~上神梅と部分的すぎる乗車区間になってしまっています。あまりに気持ち悪いので早く全線乗りに行きたいです。

 

車内では整理券を普通乗車券に精算していただきました。木次線にも導入してもらって「八川ゆき」を錬成したいですね。

 

大間々に到着。すると何やら作業員の方が忙しそうにしています。時刻は16時台、これから桐生に向かい折り返す運用のため、帰宅需要に対応し大間々で1両増結するようです。

連結完了。ちよめさんえふさんは連結のようすを記録していましたが、ゆのつさんだけはマヤノトップガンのチェキとともに収めていました。モザイク代わりに編集したアイコンの主張が激しいので出来ることならモザイクなしで見せたいシュールな構図です。

 

赤城駅に戻ると、すでに帰りのりょうもう38号がホームに停車中でした。車番を見ると先ほど行きに乗ったのと同じ車両。これで復刻塗装の例のヤツを引き当てていたら悲惨でした。

 

車番だけ見るとずいぶんと豪華な国鉄205系電車にしか見えないんですが。ちなみにJRのモハ204-1は山手線から京葉線に活躍の場を移したのち、大宮総合車両センターで保管中です。

 

帰りもあっという間に浅草に到着。緊張もしましたが、とても楽しい1日でした。帰りは満足感もあって加須のあたりからウトウトしはじめ、起きたら新田を通過するところでした。改めて、今回の日帰りお出かけに誘ってくださったちよめさん。ご一緒させていただいたえふさんゆのつさん、ありがとうございました!

 

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なお、この時ゆのつさんに「どちらが先にブログを書き上げるか勝負しませんか?」と聞かれノリノリで応戦したものの、すでにゆのつさんは加須に着く頃に車内で書き上げアップロードしてあったことを知るのは、改札から出口までの長いエスカレーターを下りながらのことでした。速さでも、そして面白さでも絶対に勝てないことを確信しました。これまで書き上げた5000文字に何の意味があろうか。

 

おまけ。解散後、ダイヤ改正で全車指定席化と編成短縮が決定しているあかぎ9号を録ってました。こちらは高崎までを結ぶ特急列車で、赤城山にたどり着くわけもなく、赤城駅とも関係ありません。なお、赤城駅から赤城山もかつてはバスが出ていましたが今はないようで、どちらも赤城山の威を借るだけの名前になっているようです。赤城とはなんなのか。本当に赤城はあったのか。今日会った下車作者さんたちは、全部私が作り出した幻影だったのではないか。そんなことを考えてしまうくらい、夢のような1日でした。

 

 

*1:200系の6両に対し500系が3両編成、と置き換えとともに減車され、混雑が激しかったため……らしいです。そりゃ半減されたら怒るわ。

*2:アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ

*3:ちなみに「利用客数を当てるクイズ」では私が最も下の数値「56人」を予想し、結果「25人」だったため勝利しました。中国山地で培ったノウハウです。