志摩関西回遊①──前夜

7時ちょうどのあずさ1号で、私は東京から旅立ちます。八川です。

 

特急あずさ1号 松本行 7:00新宿→9:13上諏訪

9月3日(土)から4日(日)にかけて、地元である諏訪に帰省していました。適当な高速バスで行こうと思っていましたが、ありがたいことにわざわざあずさ1号のきっぷを手配してくれたため、眠い目をこすりながら乗車します。

 

八王子を過ぎたあたりから小淵沢まで爆睡していました。ここまで来ても駅ナンバリングが導入されているのに、川越線には導入されていないのはJR東日本七不思議に入ります。あとの6つは知りません。

 

あずさ1号は下諏訪を通過するため、1駅手前の上諏訪で降車。3年前の改正で下諏訪の停車本数が4分の1に減らされ、はっきり言って今のあずさは大嫌いなのですが、上諏訪の駅まで車を出してくれているようなので、乗せてもらって帰省しました。

 

しばらく来ないうちにドット職人が就任したらしく、あずさの案内が物凄いことになっていました。ATOS圏内に多いドット絵職人ですが、そこを飛び出した地元で出会えて少し嬉しかったです。でも下諏訪には止まらないのでダメです。

 

中央本線 普通 松本行 16:27下諏訪→16:41塩尻

諏訪でのあれこれを書いてもしかたがないので翌日にワープ。

タイトルにあります通り、今回の旅の本題は「志摩関西」でございます。ここからは帰り……ではなく、むしろこれは行きの"大きな寄り道"だったわけです。というわけで、西へ西へと向かうためにまずは中央本線普通列車に乗車します。

 

塩尻駅で下車。あずさのイメージだと中央本線は松本まで続いている心地がしますが、ここから先は篠ノ井線中央本線塩尻よりJR東海の管轄となり、スイッチバックする形で名古屋方面に延びています。

 

特急しなの20号 17:03塩尻→19:07名古屋

本来は18きっぷで名古屋まで行こうとしたのですが、家族が特急しなののきっぷを手配してくれました。ありがたや。しなのには10年以上前に長野から松本まで乗車したことがあるため、松本~塩尻という気持ち悪い区間のみを残しての乗車となります。

 

383系にもそれ以来の乗車となります。余談ですが、私には373系383系がいつまで経ってもどっちがどっちだか分かりません。オレンジだし特急だし、1の位は同じだし……。この前「御殿場線を走ってるのは373系だっけ?」と質問したところ「まず御殿場線に東海車の特急は走ってないけど*1」と返されてそんなわけ……と思ったのですが、御殿場線身延線を間違えてました。

 

中央線 普通 高蔵寺行 20:01名古屋→20:32高蔵寺

名古屋に到着。本来下諏訪から使用する予定だった18きっぷをこの時間に名古屋から始めることになったので駅員さんからも心配され「本当に今日付けでいいんですか?」と2度聞かれました。変人で申し訳ない。ただしご心配なさるのもごもっとも、本日中の目的地へは18きっぷ1日分に加え雀の涙程度の運賃、損はしませんがほとんど得もしません。そのため、時間ギリギリまで元を取るために中央西線を戻ることに。「7」が微妙にズレている高蔵寺行の211系に乗り込みます。

 

高蔵寺駅に到着すると、向かい側には接続列車となる快速中津川行が。快速はこの先すぐの定光寺・古虎渓を通過し、多治見から先は各駅に停車します。要するに通過される2駅いじめダイヤなわけですが、高蔵寺駅の1日乗車人員がJRだけで20,403人いるのに対し、2駅は足しても538人ですので、妥当というほかありません。

 

中央線 普通 名古屋行 20:41高蔵寺→21:02鶴舞

そんな古虎渓と定光寺に停車してきたガラガラの名古屋行で再び上ります。多治見の乗車人員は13,264人と比較的多く、また太多線の接続駅でもあり、多治見行の普通列車は毎時2本以上設定されています。また、中央線は新型車両の315系に合わせて終日8両での運転となったため、古虎渓・定光寺については利用実態に見合っていません。ただしこれは快速が向かう多治見以北の釜戸・武並にも同じことが言えるので、中央線の名古屋地区全体が抱える問題と言えます。

で、中央線をそんな状態にした315系に乗車したかったのですが、来たのは313+211+211の2+3+3で8両編成。こんな変態組成をやってまで8両編成に統一する理由はなんなんでしょう。

 

どうしても乗りたかったので鶴舞で下車、後続の快速に乗り換えることにしました。対向は315系が来ています。これは運が向いている証拠?!

 

中央線 快速 名古屋行 21:09鶴舞→21:12金山

はい。

 

東海道線 新快速 米原行 21:24金山→22:39米原

名古屋で大量に降りる客の座席を奪い取る作戦をとり金山で下車、東海道本線を下っていきます。たいへん早そうな種別ですが、数駅先の岐阜から各駅に停車するため最大限の恩恵は受けられません。

日中は大垣で系統分離を行っている東海道本線、朝夜はそれを止め米原まで直通で向かってくれます。大垣で降りずにスルーしていく経験はサンライズを除くと初めてでしたが、これは素晴らしい"発明"と言わざるを得ませんね。朝夜と言わず日中もやっていただきたいものです。

 

琵琶湖線 普通 京都行 22:42米原→23:50京都

1ヶ月ぶりのJR西日本区間に突入、終電時間帯に2本ある京都行の1本目に乗り、琵琶湖線で京都まで。未だにこのあたりの車両にLCDがついている基準がよくわかりません。そもそも223系や225系の番台区分を理解していません。

 

南彦根駅を出たところで、車掌さんから突然「野洲駅付近で大きなビニール袋が付着しています」と遅延が見込まれる胸の放送が流れ、河瀬駅に到着したところで運転を見合わせることとなりました。京都から接続列車に乗り継ぐ予定の私、焦ります。その後、「(撤去は済んでいないが)この電車が走行する線路には何ら異常がない」ということで運転再開となり(それはそれで大丈夫なの?)、列車は9分遅れで河瀬駅を発車。乗り換え時間は7分、通常の接続列車であれば待ってくれる程度の遅れですが、そうもいかない事情があるため回復運転に祈りを捧げます。

 

石山駅到着時点で4分遅れにまで戻しましたが、ホーム上の安全確認が挟まり6分遅れに逆戻り。さすがに膳所・大津・山科の3駅では大して回復せず、そのまま京都駅に滑り込みました。1分乗換のためダッシュします!

 

成功*2!!

 

幸い階段付近に停車してくれたため、(安全な範囲での)ダッシュで乗り換えることに成功。というわけで、山科に戻ります。

戻ります?

 

琵琶湖線 普通 野洲行 23:57京都→0:01山科

戻りました。京都行の車内放送を最後まで録りたかったのですが、京都駅の周りには安いネットカフェがなかったため、山科駅まで戻るという旅程を組んでいたのでした。乱れていたせいかスクロール間違ってますがいいんでしょうか。

 

ここで、18きっぷのルールについておさらいします。普通・快速列車の乗車券として有効なこのきっぷは、終電まで有効な他のおトクなきっぷとは違い、あくまで「日付」重視のきっぷとなっています。そのため、0時過ぎの終電に乗車できるのは東京・大阪に設定されている電車特定区間の範囲内のみと決まっています。もちろん京都も電車特定区間に含まれています。

 

東京・大阪の電車特定区間の普通運賃表│きっぷのルール:JRおでかけネット

山科駅が入ってないじゃないか。とツッコまれそうですが、乗車した列車が0時を過ぎて最初に停車した駅まで有効なのが18きっぷ。23時57分に京都駅を出発した野洲行が、日を跨いで最初に停車するのは山科駅ということで、目的を遂行したうえで追加料金なく最終到達地にたどり着くことができる夢の旅程となっていました。思いついた時には脳汁が出ましたがやってることはかなりしょっぱいです。

山科駅の駅員さんには「今来たのに乗ってきました~」と言えば通してもらえました。シーズンだからか駅員さんもルールを理解しているようです。

 

が、唯一の欠点であるのが、宿泊地となる山科の快活CLUBには鍵付き個室がないということ。毎回オープンシートで夜を明かす快活節約勢の方々からはなんだこいつと思われそうですが、人のいびきが本当にしんどい身としては鍵付きでないと辛いのです。実際、このブースでもいびきを観測し遅くまで寝付けず、明日地獄を見ることになります。ソフトクリームも食えないし、なんなんだここは。

 

次回 疾きこと、しまかぜの如し

 

志摩関西回遊と言いつつ志摩に突入せず、ダラダラと移動するだけで終わるつまらない記事になりましたが、次回はちゃんと志摩に入りますのでご期待ください(?)

*1:小田急からの特急ふじさんがある。

*2:この写真を撮ってからゆっくり乗車しようとしたら頭上でホームドアのロープ下げられて焦りました。