志摩関西回遊④──輝いてる僕らを映して

ふかふかのベッドで快眠を終え、朝食を戴きます。こちらも近ツーから予約したプランで無料で食べることができます。ありがたいねえ。

 

あ。八川です。

 

前日堪能した志摩スペイン村からスタートします。2dayパスつきプランでしたが、遊び尽くしていた+前日中断のショーはこの日も中止、ということで、バスの時間に合わせてそそくさとチェックアウトします。

 

こんな時間から帰る客はそんなにいないので、バスはバスでも行きの高速バス仕様のものではなく、路線バス仕様の大型バスでした。これでも十分すぎるキャパシティだとは思いますが。

 

鵜方駅に到着。これは駅前にある自分を志摩スペイン村だと思い込んでいる有料駐車場。

 

鵜方駅からは、まわりゃんせに付属している4枚目のフリー区間特急券引換券を使用し鳥羽駅に向かいます。ホテルに泊まって特急でわずかな区間を移動、なんてリッチな旅なんでしょう。

 

鳥羽駅に到着。みえ応援ポケモンとなったミジュマルが窓に装飾されています。これはオタク=キモ話なので読み飛ばしていただいて構いませんが、アニメにおけるミジュマルの声優って福圓美里さんなんですよね。ときメモ4の大倉都子とか、スト魔女宮藤芳佳とか、はがないの志熊理科とかの人です。この人たちがまさかミジュマルだったなんて(ミジュマルではない)、最初知ったときはビックリしました。やっぱ声優ってすごいなあ。

 

鳥羽駅から道なりに歩いていくと本日の目的地「鳥羽水族館」が見えてきました。飼育数は12,000頭で日本一、またジュゴンが日本で唯一見られることでも有名な水族館です。実際には1つ鵜方寄りの中之郷駅が最寄りなのですが、本数が少なく特急も停車しないため鳥羽駅からのアクセスが推奨されています。

 

こちらが日本で唯一飼育されているジュゴンだと思います。動物には詳しくないですし、9月撮影ということでもう覚えていませんが写真を撮ってあるということはたぶんそうです。

 

ペンギンの散歩ショーもやっていました。かわいい。

ペンギンと言えば、南大西洋上に浮かぶフォークランド諸島というところは、1982年に起きたフォークランド紛争*1によって現在も地雷が大量に眠っており、地雷を踏んでも作動しないペンギン天国の環境になっている、という話を思い出します。人間が立ち入れなくなったために環境が守られているという何とも興味深い話です。

 

もはや語ることもあるまい。来世はクラゲになりたいです。

 

というわけで鳥羽水族館を満喫。見とれて写真撮るの結構忘れちゃいましたが、危険な生きもの展などもやっていて見どころ満載でした。

 

14時54分発の伊勢志摩ライナー京都行で、3日間お世話になった三重県に別れを告げます。本来まわりゃんせの効力は4日間なので、もっと巡ることは十分可能です。

2022年9月に訪問してから早4ヶ月。周央サンゴの聖地巡礼として訪れた志摩スペイン村は、親会社である近鉄をも巻き込み「みなさま~(広報大使)志摩スペインゴ村へ、来て!」なるコラボイベントを開催。公式に聖地化しちゃったよ。限定メニューやスタンプラリー、鵜方駅到着前の近鉄特急に専用放送など、結構盛りだくさんのコラボ内容らしいなので皆さんも「まわりゃんせ」か「志摩スペイン村 パルケエスパーニャ・フリーきっぷ」でぜひ志摩スペイン村へどうぞ。私ももう一度行こうかなと思っております。

 

伊勢志摩ライナーは6両の編成で、京都・難波・名古屋方面の先頭車が追加で特別車両料金を必要とする「デラックス車両」となっているのですが、先頭から2両目はグループ用車両として3~4人専用の「サロン席」(左)と、2人専用の「ツイン席」(右)が用意されており、こちらは追加料金不要で乗ることができるのです。近鉄に詳しい方から事前に聞いていた情報で、帰りの電車にこれが当たったら座ろうと思っていたところでしたので運が良かったです。座り心地もベリーグッド。寝ちゃいました。

 

この伊勢志摩ライナーは京都行。しかし、本日の目的地は京都ではなく大阪難波です。大和八木駅で、互いの接続を取っている向かい側のアーバンライナーplusに乗り換えます。乗り換えが考慮されているとはいえ、ダイヤ上では0~1分しか時間がないのでちょっと焦りました。無論なんてことはありませんが。

なお、このように途中で乗り換えを必要としていますが、まわりゃんせの「かえり」特急引換券1枚で全区間発券することができます。これはまわりゃんせを利用するにあたって覚えておいて損はない、重要なポイントと思います。

 

アーバンライナーplusの車内。1988年にデビューし、2003年にリニューアル。椅子はめっちゃ柔らかいかめっちゃ硬いかのどっちかだったと思います(極端だったのは覚えています)。

 

大和八木から30分ほどで終点の大阪難波駅に到着。ここから先は阪神なんば線になっていますが、特急はそのまま折り返さず、1駅だけ阪神に乗り入れ隣の桜川駅まで引き上げて戻ってきます。このホームは阪神なんば線に直通する後続の電車がすぐにやってくるため、かなり忙しいダイヤになっています。

 

名古屋に抜けなかったことからお察しの方も多いでしょうが、まだこの度は終わりません。そのまま難波構内を歩き、南海電車に乗り換えます。8月に初めて来たばかりでしたが、早くも2回目の訪問となりました。

 

日が暮れた頃に和歌山市駅に到着。8月には通過点のひとつでしたが、ほとんどの電車はこの駅を起終点としており、南海本線和歌山港線を直通する列車は非常に少ないです。本線の紀ノ川駅から分岐する加太線(かだせん)のほか、JR紀勢本線も乗り入れる南海のターミナル駅です。

 

そう、NANKAIの文字を誇らしげに掲げるあの駅舎を持つ和歌山市駅には、歴史的な経緯からJR紀勢本線が乗り入れているのです。

1面1線、表玄関から離れたこじんまりとした空間への誘導線。いや、誘導線とは名ばかりで、写真の左側では「大阪までは南海をご利用しなさい!」と言わんばかりの主張をしています。

 

紀勢本線はその名の通り、三重県亀山駅から和歌山県の当駅までを弧を描くように結ぶ、海沿いを走る路線です。途中、和歌山県新宮駅を境に東側がJR東海、西側がJR西日本の管轄になっており、名古屋から「南紀」、大阪から「くろしお」が乗り入れるなど特急街道としても知られています。

 

しかし、その「くろしお」は2つ隣の和歌山駅から新宮方面に直通しており、JR西日本区間につけられた愛称「きのくに線」も和歌山~新宮駅間とこの区間だけ除外されています。運行系統も完全に分断され、さながら支線扱い。案内放送で紀勢本線と呼ばれることはまずなく、地元からは唯一の中間駅・紀和の名から紀和線とも呼ばれるようです。

 

ということで和歌山駅に到着。紀勢本線のほか阪和線和歌山線和歌山電鐵が乗り入れる駅で、和歌山市駅の2倍近くの利用客数を誇っており、阪和輸送ではJRに分があるようです。関西は私鉄が蔓延ってJRとしのぎを削っているイメージがあったので、ここまで如実に差が出ているのはちょっと意外ですね。

 

この日は和歌山で1泊。駅近辺にあった月見バーガーを夜ごはんにしました。このブログが世に出る頃にはもう花粉飛んでますけどね。ちなみに私はスギ花粉持ちです。辛いよお。

 

志摩スペイン村を後にしたのに、和歌山に寄り道した我々。その目的は、2022年4月から9月にかけてテレビアニメが放送された漫画「サマータイムレンダ」の聖地巡礼。その舞台は、南海和歌山市駅から加太線に乗り、加太港からフェリーで結ばれている離島・友ヶ島。明日はいよいよ、2人でサマータイムレンダの世界へ乗り込みます!

 

欠航

 

次回 いま思えば笑えるほどだったよね

正直この日のことを覚えてないので書ける気がしません

 

*1:フォークランド諸島の領有権を巡ってイギリスとアルゼンチン間で勃発した紛争。イギリスが勝利するもアルゼンチンはその後も領有権を主張。