四国地方旅行④──ただいま、本州

快活CLUB徳島大学前店よりおはようございます。四国地方旅行も大詰めとなりました、八川です。

時刻は朝6時を少し過ぎたあたり。次の乗り物の発車時刻にはまだ時間がありますが、ナイト8時間パックに収まるうちに退店いたしました。最終日は余裕をもって出発いたします。

 

なお快活CLUBではカラオケブースを選択。オールカラオケしよう!ということになったものの、提案者である私は3時にダウン。逆に、特急列車の車内で延々と睡眠を取っていたBさんは一睡もせずに私を見守っていてくれたようで*1、5時半に私を起こしてくれました。情けない限りです。

 

線路を跨ぐと、昨日お世話になった2700系が出庫の準備を終え出発するところでした。遠くの地の列車というのは"行った時"のイメージしかありませんが、今こうしている間にもその地では「日常」として走っているんですよね。当たり前のことではありますが、ふと思いを馳せるとなんだかスゴいことな気がしてきます。

 

駅前にはスマートファルコンが経営する薬局がありました。関西圏で数十店舗を展開しているようです。ファルコが出したら飲むしかなーい。薬を。

 

めちゃめちゃ白い徳島駅に到着。念のためGoogleマップで算出された所要時間の1.5倍かかる想定で来たので、結構な空き時間ができました。ひとまず駅前のセブンイレブンで朝食を購入し、時間を潰します。

 

葬儀のすべて やらかすシティホールの広告を掲出した徳島バス、通称徳バスがやってきました。「中央循環」の名の通り、駅周辺をグルグル回る系統のようです。

 

続いてきたのは徳島市交通局のバス、通称市バス。こちらのほうがむしろ民営のような塗装をしている気がします。

さて、そろそろお前は鉄オタだろう、もういい加減駅に入れという向きが強まって来そうです。移動しましょう。

 

徳島市交通局4系統 南海フェリー行 6:55徳島駅前→7:15南海フェリー

このバスで

誰も列車に乗るとは言っておりません。四国フリーきっぷの有効期限が昨日で切れたため、JR四国にはもう一銭もお金を落とさずに帰宅します。その方法とはそう、です。

 

南海フェリーの名の通り、徳島港から出港している船の行先は和歌山港。今回購入したきっぷは「好きっぷ」、南海フェリー南海電鉄の運賃がセットになったおトクな代物です。お値段は2,200円、ピンときませんが南海フェリーの通常運賃と全く同額、つまり南海電鉄にはタダ乗りも同然のとんでもない価格設定なのです。

 

南海フェリー3便 あい号 8:00徳島港→10:10和歌山港

そんなわけで72時間ほど滞在した四国地方とはお別れです。乗船後すぐに爆睡してしまったので出港時の写真はありません。この写真の遠くに映っている山々が本州か四国かも分かりませんが、当時の動きを思い出す限りではおそらく本州です。それもそのはず、当日から4ヶ月経とうとしているのです。ちゃんと早く完結させましょう(自戒)

 

2時間かけて船は和歌山港に到着。少々距離はありますが、乗船口からは外に出ることなく南海電車和歌山港駅に直結しています。

 

外に出ています。せっかく来たのですから、駅舎を撮るのはマスト。駅舎全体を撮りたい派とはいえ、駅名標に草木が被ってないアングルからも撮っておくべきだったなあと少々後悔。

 

というのもこの駅、南海フェリーと連絡するためだけに作られた駅であり、明石海峡大橋が開通した現在、南海電車の中でも本数が異常に少ない状態になってしまっているのです。駅の中もこの通り、エスカレーターもなく殺風景。南海フェリーの社員さんはいらっしゃいましたが、南海電鉄としては無人となっています。高野線末端のわけわからん駅でも大抵は有人駅であるにもかかわらず、です。

 

南海和歌山港線 特急サザン20号 10:23和歌山港→11:29難波

とはいえ、さすがに完全に見限ってしまうと南海電車のブランドに傷がつきますし、客足が減ったとはいえまだまだ南海フェリーの利用は根強いものがありますから、難波まで直通する特急サザンが2~3本乗り入れます。しかし、他には急行が平日に3本設定されている以外はすべて隣の和歌山市駅止まりというダイヤになっており、地元の足として和歌山市までの各駅同様に機能しているかはかなり怪しいところ。

 

車内の路線図を見ても、右端にちょこんと「和歌山港」。和歌山市和歌山港駅間はたった2駅で和歌山港線を名乗っているのが分かりますがこれは当初からの形態ではなく、道中に 久保町(くぼちょう)・築地橋(つきじばし)・築港町(ちっこうちょう、初期の終着駅で旧和歌山港駅)の3駅、和歌山港駅の先に木材輸送のついでに作られた水軒(すいけん)駅がありましたが、前者は利用僅少、後者は一度も木材を輸送することなく2000年代に廃止され現在に至っています。その名の通り、和歌山港がなければ路線ごとなくなるのが残当といった雰囲気です*2。もし港が旅客扱いをやめるようなことがあれば、駅も路線も運命を共にするでしょう。好きっぷの価格設定にもちょっと納得です。

 

なんなん……?南海なんなん……?と思いながら初めての難波へ。特急サザンそのものは大変快適で、貝塚泉大津、羽衣など有名な駅をかっ飛ばして1時間強で難波駅に到着します。JR阪和線と並走しているだけあって流石の速さです。

大阪メトロ御堂筋線 千里中央行 11:42なんば→11:51梅田

難波からは大阪メトロ御堂筋線に乗り換え、梅田を目指します。新今宮でJR線に乗り換えるのもアリだったのですが、折角なら地下鉄に乗りたい!と駄々をこねさせてもらいました。もちろん初乗車です。

 

梅田に到着。これだけで1つのホームに見えますが、アーチをくぐって更に同じ幅のぶんだけ延びており、そちらに1番線があります。エスカレーターから思わず振り返ってパシャリ。

 

梅田の地下は梅田ダンジョンと言われており、迷宮が張り巡らされていると聞いていたので乗り換えには不安がありましたが、さすがに鉄道同士の案内はしっかりしていたのでスムーズにJR線に向かうことができました。基本的に案内さえ見ていれば迷うことはなさそうですが、あまりに広大なため起終点によっては案内が途切れてしまったり、そもそも遠すぎて案内が無かったりというケースがあるのでしょうか。

 

JR京都線 新快速 草津行 12:00大阪→12:15高槻

ここからは青春18きっぷ2人分で、サンライズで夜に駆け抜けた東海道本線をゆっくりと帰宅します。最初から18きっぷのほうが安上がりなのですが、ずっと電車に乗っているのも退屈だろうと思いこのようなルート取りをしています。東京着時刻は変わらなかったはずです。

 

なお乗車電は草津止まりであり、3本後の新快速に乗車しても東京着時刻は変わらないため、新大阪・京都駅間で唯一新快速が停車する高槻駅で下車し時間を潰します。

 

高槻駅より十数分歩くと、JR京都線と並走する阪急京都線高槻市駅があります。今思えば、梅田から高槻市までは阪急電車に乗ってきても良かったですね。ここまで歩いてきたのは単なる暇つぶしではありません。

 

ζ*'ヮ')ζ<うっうー!

中国地方遠征④高槻駅を経由した際に思い出した、たかつき観光大使に就任した高槻やよいに会いに行ってきました。高槻市駅構内に入居している観光案内所に……これなんて言うんだっけ……なんとかパネルが立っていました。前回よりもミリシタにのめり込んでいる状態での訪問でしたので、むしろ今回巡礼することができて良かったです。

 

声優を務める仁後真耶子さんのサインも飾ってありました。これだけ見れれば私は満足なのですが、アイマスに1ミリも興味のないBさんを連れ回してしまったのは申し訳ないなあと思っています。旅程考えてくれたからそれくらいはついていくよ、とは言われたのですが、優しさです。ごめん。

 

高槻市駅でやりたいことも済んだので、来た道を戻って帰ります。そういえば時刻は正午を回り、フェリーでもサザンでも寝ていたので実感がありませんが既にお昼ごはんの時間です。何か食べようかな……ん?

 

!!

 

!!

 

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ということでやよい軒高槻店で親子丼をテイクアウトで購入。「自分だけの速さで」というごった煮の記事でも触れましたが、彼女の誕生日である3月25日(金)にプロデューサー*3が行列を作るあの高槻店です。本来であれば前回と同じくもやしたっぷりのしょうが焼き定食を頼むべきなのですが、親子丼の気分だったので親子丼にしました。いざ実食。

 

スプーン!?!?

丼ものに、スプーン?????ご飯って箸じゃないんですか???

テイクアウト時に気づかず、割り箸も持ち合わせていなかったため仕方なくスプーンで食べることに。味は変わりません(し、美味しいです)がどうも納得がいかず調べてみると、丼ものをスプーンで平らげる方はどうも一定数いるらしいです。いやでも、チャーハンとか特殊な例を除けばお米って箸で食べるものですよね……?ひょっとして私が少数派……?読者の皆さま、どのようにして食べるかぜひコメントくださると幸いです。これはコメント稼ぎです。

 

JR京都線 新快速 野洲行 13:01高槻→13:43野洲
琵琶湖線 普通 米原行 13:44野洲→14:19米原

親子丼の話はさておき、といってもひたすら上るだけなので面白くはないのですが、高槻駅に戻って新快速に乗車します。野洲止まりのため、JR東海との境界駅である米原までは終点の野洲普通列車に乗り換えます。

 

東海道本線 普通 大垣行 14:30米原→15:05大垣

米原からのJR東海区間は日中ですと大垣で系統分離を行っており、名古屋・豊橋方面へ直通する優等種別は足を延ばしてくれません。そのため、30分ほどの短い区間ではありますが、大垣までは需要に合わせて短編成の車両が行き来しています。313系がピストンしているイメージでしたが、少数派の311系もいるんですね。

 

……などと乗車中には考えていたのですが、後日ファイルを漁っていると以前この区間311系で走破していた事実が判明。ムーンライトながらに乗車して初めて大阪にやって来た思い入れのある旅行のはずなのですが、記憶から抜け落ちていました。もうダメかもしれない。

 

東海道本線 特別快速 豊橋行 15:11大垣→16:39豊橋

大垣からは名古屋圏を駆け抜けてくれる特別快速に乗車。中国地方遠征の時みたいに運休になることもなく終点まで問題なく走ってくれたため、おかげで爆睡できました。今日寝すぎでは。

 

東海道本線 普通 浜松行 16:42豊橋→17:16浜松

八川 at 二川。豊橋から先は我らがJR東日本のテリトリー・熱海駅まで定期の無料優等種別が存在しないため、修行になります。階段を使って数分差の乗り換えだったため、浜松まで立ちっぱなし。四国帰りの体には堪えます。

 

東海道本線 普通 熱海行 17:20浜松→19:52熱海

浜松から熱海を走破するロングラン運用は、クロスシート313系8000番台ロングシート211系の混結編成。ブレからも分かる通りギリギリの接続、すでにクロスシートは2人席が埋まっていたため、211系に揺られて帰ります。

 

突然熱海駅までやってきました。何故なのか、車内で寝ていたためです。吉原あたりで踏切安全確認をやった記憶がありますが、予定通りの列車に乗り継ぐことができているので大きな問題ではないでしょう。

 

熱海から1駅、湯河原では、E235系の導入により運用を外れた横須賀・総武快速線E217系がはるばる留置されていました。新型車両が入り込んで車庫のキャパシティから漏れたためだと思います。この時はY-17編成とY-129編成が留置されていたようですが、現在前者は廃車され、後者は鎌倉に戻って運用に復帰しています。同じ時期に疎開回送されていても明暗が分かれるものなのですね。

 

 

・・・

 

以上が、四国地方旅行の写真です。

第1回を8月末に出し、実に3ヶ月ちょっとの時間をかけて連載(?)していた四国地方旅行編、ここに完結です。最後の写真が湯河原というのは(湯河原を貶す意図はなく)締まらないので、下灘駅で岐阜から車を飛ばしてきた方に撮影していただいたぼっち八川であとがきに代えようと思います。ここまで見てくださった方、本当にありがとうございました。

 

 

*1:写真撮られてました。

*2:そもそも本数が少ないため、和歌山市駅までは並走するバスを使ったほうが良いという地域的事情もあります。

*3:アイマスのプレイヤーのことを指す用語。アイドルをプロデュースするプロデューサー役としてゲームが進行するため。