「ぽっぽっぽ」ってなんぞや?


八川です。

本題に入る前にひとつだけお話をさせてください。

前回のブログ開設記事にたくさんの反応をいただき、とても嬉しく思っています。ありがとうございます。14ふぁぼもついてニヤニヤしてました。うわ。

特にこのブログのタイトル「冗談だけ本当です」について、この言い回しのセンスがスゴイ!とお褒めの言葉をいただき素直に嬉しかったのですが、もちろんこんなセンスの持ち合わせは私にはなく、とあるフレーズからの引用であることを白状します。引用元について紹介すると長くなってしまうので、また別で書こうと思います。CMの後で!みたいなやつです。この場合本編と役割が逆転してますが。

 

f:id:E_Kisuki_Yakawa:20211027202002p:plain

ぽっぽっぽって、なんぞや?ということで、Twitterで八川周辺で呟かれている「ぽっぽっぽ」という、外から見るとまったくもって謎である単語を、インターネット上に氾濫するまわりくどく結論に達するサイトのようなサムネイル画像を掲示した上で解説していきます。あまりにもネタが大きくなってしまったのと、ひとつ面白いことがあったのでまとめようと思ったのもあります。自己中心的な感じがしますが、ブログとはそういうものです。

 

まずはこちらの動画をご覧ください。いや「まずは」と言うのに3分40秒の動画はあまりに長いので観なくてもいいです。

木次線利活用推進協議会の方々が制作した「ツナガル★ダンス」というオリジナルダンスの動画です。曲も木次線のことを歌ったオリジナルソングで、タイトルは「pop pop pow」。なんか聞いたことある語感。

 

まず木次線とは何かと言いますと、島根県宍道駅(しんじえき)から広島県備後落合駅(びんごおちあいえき)を結ぶ山陰地方の路線で、超がつくほどのローカル線です。どれくらいヤバイかと言うと、営業係数が留萌本線・山田線に次いでワースト3位。ヤバイです。ヤバイわよ!です。

宍道から木次のあたりまではそれなりに利用客数もいるのですが、出雲坂根から三井野原にかけての山を越える「三段式スイッチバック」が当路線の名物でもあり、厄介者です。たしかに他線にはなかなかない魅力ですが、あまりに時間がかかります。そういうわけで、有名なおろちループを抱える並行道路の完成以後はみるみる利用客が減ってしまい、木次線に沿って走るバスの方が本数の多い事態になってしまいました。

 

この動画はそんな現状を打破しようと木次線利活用推進協議会の皆さまが制作されたもので、木次線の沿線にお住いの方々などが駅舎の前でダンスを踊るという、地域が一丸になっている雰囲気を感じる内容となっています。実際、ローカル線に対してここまで協力的な沿線は珍しいです。私が評価するのはおこがましいのですが、素晴らしい取り組みだと思います。

 

ただ、問題は2分42秒以降の八川駅で撮影された動画にあります。こちらのスクリーンショットをご覧ください。

f:id:E_Kisuki_Yakawa:20211027214606j:plain

とても微笑ましい光景なのですが、この中に、明らかにおかしいだろという点がひとつだけありまして。

 

駅名間違えてますやん。

なんと、私のハンドルネームの由来になっている八川駅の駅名を誤植して「出雲八川駅にしてしまっているのです。なんてこった。駅名標に「驛わかや」って書いてるのに……

これはおそらく隣の駅が「出雲横田駅」であることに原因があると思われます。こういった旧国名+地名の駅は地元では旧国名を省いた地名で呼ばれることがあります。武蔵小金井を小金井とか。出雲横田がそうなのかは分かりませんが、横田と呼んでいる駅が出雲横田なのだから、八川も出雲八川だろうと思われてしまった可能性が十分に考えられます。悲しい。

 

これを2020年の中ごろに気づいた私は以降ずっとモヤモヤしていました。そしてとうとうその年の12月に、先のスクリーンショットとともに「駅名間違えてる」とツイートしました。単に、ハンドルネームにしてる駅名が誤植されている画像を本人が呟いたら面白いなと思ったからです。うぬぼれています。そして来た反応が、

 

「ぽっぽっぽ」

 

いやそっち????

駅名の方ではなく、まさかの「ぽっぽっぽ」という歌詞の方について触れられてしまった。確かに、この曲を聞いたことがないのにいきなりこの歌詞を文字でだけ見せられたらそっちに目がいってしまうのも無理はないかもしれない。確かに、この軽快かつ単純な「ぽっぽっぽ」という文字が飛び込んで来たらそっちに触れてしまうかもしれない。でも、そっちじゃない。

で、気づいたらその方と共通のFFの方々に瞬く間に広まってしまいました。広まった経緯はよく覚えていませんが、マジで恐ろしいスピードで広まっていって軽く怖かったです。

結果、流行り病とかけて「#おうちで楽しくぽっぽっぽ」とか、私が愛飲している綾鷹抹茶ラテのことを指して「でかぽっぽっぽ(440ml)」「リトルぽっぽっぽ(280ml)」とか、訳の分からんところまで「ぽっぽっぽ」の文化は広まり、もはや私自身のあだ名にもなってしまいました。書いてて解説になっているか分かりませんが、とにかくそういうことです。きっかけとしてはこの1枚の写真なのですが、なぜこうなったかは私も分かりません。

 

余談ですが、私のあだ名としては遅れて「出雲八川」も広まりました。本来の目的としてはそうなんですけど、そうじゃない。挙句の果てには八川駅は存在しません、出雲八川駅ならありますとか言われ出す始末。国分寺駅の発車メロディ「電車ごっこ」ラストの「ぽっぽ~」という汽笛の部分を「ぽっぽっぽ~」と編集して、これが出雲八川駅の発車メロディですとか。まず本家の八川駅に発車メロディはねえ。

私としてはそんな誤植そのものをバカにするつもりはなかったんです……全部こういうこと言ってるFFが悪いんです……(責任転嫁)

 

そんなくだらないやり取りをTwitterで何ヶ月か続けた後、今月久しぶりに「ツナガル★ダンス」のYouTubeを視聴しにいったら

f:id:E_Kisuki_Yakawa:20211027223729j:plain

!?!?!?!?

私が最初に視聴した時、いや、その後しばらくもこんな注意書きはありませんでした。動画が公開された日時は2017年12月、4年が経とうとしている中突然内部の方々が自発的に誤植に気がついたとは考えにくく、YouTube Kidsの設定になっているため、コメントすることで外部から直接的に指摘することもできません。つまり……

 

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

以上、木次線沿線の方々に目をつけられた一般鉄道オタクの話でした。今度木次線を訪問する時はお忍びで行こうと思います。特に八川駅周辺。